◆こんなにリラックスしてストーンズを楽しもうと構えていたのは初めてだったかも知れません。ところが、それはハッキリ油断でした。母と同級生のオジサンが仕切るバンドは驚異的な破壊力でドカンと来ましたね。
 ホント最高だったよなあ、22日は。
 まあ、あれはストーンズも初日でリキ入ってたんだろうし、俺たちも最前列だというので無意識の得点加算もあったんだろうけど、あれ以上のものが今日待ってるとは思えないよなあ。
 全米ツアーでは同じ会場で2回やったときには曲目もほとんど変わらなかったし。だいたい同じ曲をやるんだろうねえ。今日は気軽に楽しむつもりで行こう。

 こーんな大それた(笑)考えでおりました。後にそれは簡単に覆ることになるのですが。
 そんな心境でも、キッチリ仕事は午後半休いただきましたけどね。21日が祝日だというのもあり、23日はせがれの卒業式で休んだので、この週は異様に稼働率の低い週でした。
 出社中も心ここにあらずだったので、ほぼ“役立たず”と言っても当たらずとも遠からず(笑)。言われる前に「今週は俺、役立たずだから」と宣言しておきました。

 今回と前回の状況の違いのひとつは、ブログの普及というのがありますね。もう猫も杓子もブログやってます。テクノラティやなんかのブログ検索をかけると、まあストーンズを見に行った人のブログの多いこと。
 とくに印象的だったのは、誘われたりチケットをもらったりも含めて、初めてストーンズを見に行って魅了された人が多いことでした。こっちは昔から好きなので普段は忘れてますけど、ストーンズは一見さんをキッチリ魅了するんですよね。
 さすがとしか言いようがありません。

 で、実はある筋からオンステージ席で見ないかとオファーがあったのですが、友人と一緒に行こうというので取った席ですから、断りました。
 後で聞いたところによると、そもそもあそこに人を入れる予定がなかったので、モニタースピーカーの設置がなかったとか。結果的に行かなくて正解だったんでしょうかね(笑)。

 今回、何しろ前座があります。これは19時ちょうどに始まるんですが、19時半に前座が終わってからストーンズが始まるまでが40分以上かかりますから、ホントなら8時に着けば大丈夫なんですけど……呼び屋さんが呼び屋さんなので、うっかり開演間際に行くと、自分の席に同じ番号のチケットを持った知らない人がいる、という事態もありえます。
 念のため、18時頃に着くように家を出て、水道橋に向かいました。

 お仲間と連絡を取り合い、ドームホテルのお食事どころで合流。
 この日、女性のお仲間の皆さんが某ホテル(ええ、某ホテルです)でお茶をして、何だかリムジンとかバンとかの動きを見てきたそうで、報告を聞きます。ええ? リムジン使い回しなの? ひどいね、そりゃ。

 本日の編成は、22日のKちゃん+S氏に加え、Mさんとの4人編成。思えば全員子持ちの軍団です。子持ちになるとフットワークというものはどうしても重くなるものですが、ことがことだけに、こうして集まるわけですな。そういう人がたくさん来ていることでしょう。

 今日の席はKちゃんが取ってくれました。

060324東京ドームのチケット

 オフィシャルFCができて以来、努力さえすればアリーナで見られるんですよね。しみじみします。

 22日は最前ではあったものの、実はロニー側(ストーンズ用語でステージ向かって左側、の意)があまり見えませんでした。加えて右のスピーカーが近いので、近年のライブにしては珍しく、右の耳がちょびっとキーンとしてました。

東京ドーム060324の席ここにいました

 今回の席はステージ全体が見渡せて、しかも近い。
 いいねいいね〜。前回よりは落ち着いていつつも段々と高揚してきました。
 金曜日だけあり、週のど真ん中開催の22日と比べて、客入りもそこそこ。前回目立った空席もあまり目立ちません。
 さて、オシッコとコルセット巻き直しと喫煙だ。客入りの良さを反映してか、トイレも混んでるし。今回も前座はスルーだ。

 ライト側のトイレで最後の一滴までしぼり出し、トイレを出ようとしたところで、人とぶつかりそうになりました。するとその人は異様な礼儀正しさで「失礼!」と一言……って、あれ?
 久しぶりに会う友人でした。ちょっと微妙にストーンズとつながっている人物で、まだ書くつもりはありませんが、私はその辺でたいへんな恩を受けています。
 が、いきなり事前にセットリストを見せようとするので、声を荒げて阻止しました。冗談じゃないって!
 へえ、なるほど。スタッフにも呼び屋の仕切りの悪さは評判悪いんだ。
 そう言えば、グッズ売り場もけちくさかったな。パンフ買っても、袋をくれないんでやんの。22日にそれを聞いていたので、家からベロのトートバッグ持って行きましたよ。
 しかし、そんなにビニール袋が惜しいかねえ。リムジン代もケチってるようじゃなあ。

 おっ、客電が落ちた。
 うおおおおおおおおお! もう条件反射のように叫んで立ち上がるようになってしまいました(笑)。
 ビッグ・バンの映像からギターやら車やらが飛んでくるように見えるのですが、妙に実在感のある映像で、つい飛んでくるとよけちゃいます(笑)。しかも、俺だけじゃないみたいで、ちらほらとよけている人が見えます。

 またもキースがぬーっと登場。
 こちらの間を微妙に外して弾きだした曲は!

Start Me Up

 無条件に乗せられちゃう曲です。何回聴いたかわからないくらい聴いてるんだけどねえ。思い出も絡んでるのもあるけど、とにかくミックと一緒に腕を振り上げてしまいます。「たまにはやめてみようかな。ミーハーっぽいし」とか思うこともないではありませんが、結局毎回やってます(笑)。
 5弦ギターで弾くと、驚くほど簡単なギターリフ。でも、キースと同じように響いたことは一度もありません。

 ん? ん? 何だか22日よりもずっといい演奏のような気がするんですけど(笑)。

It's Only Rock'n Roll

 22日はやらなかったこの曲がプロモビデオのコラージュ・コーナーでした。
 これも……いつも一緒に歌っちゃいますねえ。
 ここに至り、ハッキリ22日よりもいいという感じが強力になってきました。

Oh No Not You Again

 シンキョクデス。
 これも22日よりカッコイイ。

Bitch

 ラッパ隊が大活躍。ぜいたくを言えば、かつてミック・テイラーが弾いていたギターリフをロニーにキッチリ弾いて欲しい。

Tumbling Dice

 ロニーのソロがすごくよくなりました。22日はもたついてたんだけど、とにかく音を出そうという気概でドンドン前に出ます。
 この曲で大活躍するストリングベンダー(3弦の音を連続的に1音上げる装置だとご理解ください)も殊更多用し、しきりに使っています。
 そうそう。その姿勢で行け! ロニーに超絶技巧テクニックなんか期待してる奴はいないんだから、とにかくお調子者っぽくドンドン弾いてくれ!

 ミックがKORGのキーボードを持ち出します。おお、何が出るかな?
 ちょっと音を出すと、オルガン風の音色です。
 ということは?

Worried About You

 来たよ!
 思わず「やったーーーー!」と間抜けな叫びを上げてしまいました。武道館でこれやってくれたときは泣けたなあ……。
 しかも、ミックの歌はあの時よりもあからさまにいい!
 もはや放心状態。冷静な人がもしも回りにいて、あの時の私の顔を見たら、かなりの確率でラリってる人だと思ったことでしょう(笑)。

Ain't Too Proud To Beg

 うお! すげえ!
 まさか東京ドームでこんなのが聴けるとは! 小節の頭1拍抜いて2拍目で来る“バンド全体コード弾き”(ウン ガーーーンという感じ)がめちゃくちゃ爽快です。

Midnight Rambler

 おおおお出た出た! キースの黄色いレスポールTVジュニア! 7カポ!
 ミックのハープだ!
 この曲はホントに凄い。特に、この曲だけはキースが完全に仕切ってるのか、ビートが違うんだよな。
 いくつものパートに分かれていて、しかもその切り替えは毎回ちょっと違ったりします。そこをバンド全体が苦もなくサッと切り替えたりするのが聴き所。苦もあったりすることもあるんですが(笑)。
 どうにも止まらず、ずーっとジャンプしてました。

Gimme Shelter

 リサ・フィッシャー大活躍です。一種のリサ・コーナーですな。
 リサのリード・ボーカルの後、ミックがいつも明らかに対抗意識を燃やすのがおもしろいです(笑)。
 ブロンディ・チャップリンがギター弾いてるんですけど、ほとんど聞こえません。

This Place Is Empty
Happy

 キース・コーナーは渋みを増しています。何だか異様に嬉しそうだな。
 日本ではキース・コーナーでションベンに行っちゃう奴がほとんどいないというのも、“地上最強の生命力を持つ男”のご機嫌に良い作用があるのかも。

Miss You

 毎度恒例、この曲でBステージに移動。
 今回は最後尾になることはありませんでした(笑)。位置的に、メインステージもBステージも近い印象です。
 Bステ突撃も考えたのですが、回りが一切動く気配なし。でもそもそもがけっこう近いので、そのまま見ることに。

Rough Justice
You Got Me Rocking

 95年に出たYou Got Me Rockingは今やクラシック。
 最近のストーンズは80年前後から以前の曲+新曲、というライブが多いのですが、94年から生き残っています。
 Rough Justiceもそうなりそうな気配ですね。

Honky Tonk Women

 この曲といっしょに元のステージへ移動。
 2コーラス目あたりで移動路の真ん中あたり=一番近いポイントへ。

Sympathy For The Devil

 窓チャック、弾き過(以下略)

 実は私、この辺でかなり体力を消耗してしまい(笑)、かなり疲れてました。動き過ぎと叫び過ぎ。ミックより23年も年下なのに。
 しかし……

Jumpin' Jack Flash

 これでまた体力が戻ってきました。案外、ストーンズも自ら出しているアドレナリンで、体力が倍加してるのかもなあ……
 キース曰く「Jumpin' Jack Flashみたいな曲を聴いて、体のひとつも動かないような奴は相当なフヌケ野郎だ」。よかった。フヌケじゃないみたい(笑)。

Brown Sugar
You Can't Always Get What You Want
Satisfaction

 ラスト→アンコールの演奏たるやたいへんなもので、チャーリーは艦砲射撃みたいな音を出すし、ミックは脳髄直撃の声を出すし、キースは全身がギターみたいだし、ロニーはやたら元気な音を出すし、驚異的なものすごさでした。あ、もちろん“上手”ではありませんよ(笑)。でも、上手な音楽なんかパソコンだってできちゃいますからね。
 ストーンズの人間力大爆発。ですが、しぼり出した感じじゃないんですね。あふれ出るという印象。

 ……
 ……疲れたぁ(笑)。ホント体力使いました。
 今日もまたすげえ短く感じましたし。

 終わってみれば、22日との違いは7曲も。冒頭にも書いたように全米ツアーでは同じ会場で2回やるとき、そんなに曲目は変わりませんでした。今年に入ってからは少し変わるようになったものの、7曲も変えたことはないんじゃないかな。確認はしてないけど。

 ストーンズは明らかに調子を上げています。これからの3公演、いったいどうなることやら。

この日の曲目はこちら

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