横アリに行くのは久しぶりで、前田日明の引退試合以来かも知れません。
この日3月12日も午後半休を取っており、仕事はドバドバと片づけてから速攻で帰宅、ある作業に取りかかりました。
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| 会場で見かけた方もいらっしゃるかと思います。これを作って振っていたのは何を隠そう、私です(笑)。横アリではBステ左脇、ドームではA9で振っててスクリーンにも映りました。 |
横アリの席はBステージに近いので、誰かメンバーの目に留まったら、そのまま投げ込んでくれちまおうという魂胆です。とにかくメンバーのウケが取れればいいかなと。
前日、図柄は既に印刷まで終えていました。扇子の寸法を測り、イラストレーターで綿密に設計したのですが、いやこれが実際に作るとなると大変でした。とにかくはがれちゃいけない。ということは、糊をたっぷり付けてしっかり貼らないといけないんですが、扇子の形状から言って、ちょっとしたズレが全体のゆがみにつながります。
2つのプリントアウトがあったので、まず1枚を練習に使いましたが、なかなかうまく貼れません。
本当はこの日は友達と早めに行って入り待ちをしようと思っていたのですが、こりゃ行けそうにありません。取り急ぎ、「扇子が難航しているので遅れる」旨メールし、作業に没頭しました。
ふとひらめいた技(ここではくどくど書きませんが)を駆使して何とか形になったのは、制作開始から2時間も経った頃。そろそろ行かないと!
今度は98年バビロンツアーのTシャツにベロコートを羽織って、遠く横浜めざして出発しました。
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| これが“ブリンキー”、通称“ピカベロ”です。私はトロントに行った友人からの土産でもらったんですが、日本では25%程も高額の2,000円で売られていました。強力な磁石で服や耳に挟み込むようにして装着します。青と赤の光が綺麗で、2公演で連続使用しても電池は持ちます。「悪魔を憐れむ歌」でミックがたくさんつけて登場するのは、恐らく「買え」という意味でしょう。 |
ドトールに入ると、いつものメンツに加えて親子連れの方が同席しています。某メーリングリストのメンバーで、娘さんは18歳とのこと。けっこうかわいい子なんですが、さすがに母親の前で口説くわけにもいかず断念。というか、母親いなくても口説いたらまずいけど。
しかし、18歳で親にストーンズに連れてきてもらえるなんて、何て幸せな子だろう。俺が18の頃なんて、絶対死ぬまで日本には来ないと思ってたもんな。
友人制作の3連ベロのタトゥーシールを顔に貼り、横アリへ移動!
何だか知らないけどやたらと遠回りの入場経路を指示されますが、別に混雑している様子もない上、構造上カンタンに経路の途中から入れます。実際、かなりの人がそこから入っており、混乱もありません。
迷わずそこから入ろうとすると、係員に「ここは入口ではありませえええん! 左手の方からお回りくださああい!」と言われるものの、「いいじゃん。特例として入れて」と言って入っちゃいました。ここから入ったって誰にも迷惑はかからないんだから、いいのに。
本日も“ストーンズのライブのある日は終演まで一滴も飲まない”という自らに課した戒律を守り、ウーロン茶のパックを飲みました。
喫煙所でタバコを吸っていると、またも友人知人が入れ替わり立ち替わり現れます。私ができあがった扇子を見せるとみんな一様に驚き、判でついたように「これ、どうしたの?」と聞きます。で、「作った」と答えると、呆れて笑うというのも共通の傾向でした……
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横アリのセンター席はシートピッチが広く、前の人まではけっこう隙間があり、かなりゆったりと座れます。もう荷物を下に置けば、足の余裕だけはビジネスクラス並み。立ち上がるとシートが映画館みたいにたたまれるので、立って騒ぐスペースは十分。扇子振りまくるぞ〜〜!
同行の友人の一人はバビロンツアーのウェンブリースタジアムで買ったベロクッションを2枚持ってきています。しかも帽子もその時の「Bridges To Babylon」というロゴがダイオードで光るもので、何と帽子の中に9V電池が入っている代物です。
妙に目だっているせいで「どこで買ったんですか?」と見知らぬ人からよく聞かれていました。
右斜め前方に、目だつようにバックステージパスを自慢げにつけた日本FC初代会長・マ○ク越谷さんの姿が見えた時、ちょっと驚きました。いろいろ言われてはいても、以前は“ストーンズ好きのヒトのいいオッサン”感が強かったものですが、すんげえ悪人づらになってたので。それだけなんですけどね。太ったようで、ラッシャー木村を悪くしたような顔になってました。
今回の横浜は比較的アリーナが入手しやすく、ある友人などは8枚ものSS席を入手、何人か呼べることになったので、弊社の某部長(他の会社にはあんまりない部署の部長です。会社が特定されやすいので部署名は書けません)に声をかけると、一も二もなく行くとの返事。しかし、午前中の打ち合わせで「午後になったら確認する」と言っているのを聞き、午後半休を取っていないことが判明。そろそろ来ていなきゃおかしいタイミングになっても来ていないもので、少々気になりました。
開演予定時間を過ぎても始まらないので、こりゃどうせ押すだろうと、某部長の来るべき席に行ってみると、立った今着いたとのことで、無事着席していて一安心。扇子を見せると半分呆れてました。翌日、某部長の隣で見ていたH君(新婚)に聞いた話では、部長なのにすげえノリノリだったとのこと。相当ストレス溜まってんだろうなあ……。
武道館に比べて客席の暖まりはやや低く、BGMに合わせて踊る奴や手拍子を叩く奴がほとんどいません。我々も、始まるタイミングがわかってしまったので、BGMの曲の切れ間に起きる拍手に迎合してパチパチ手を叩く程度。後はあれこれと話すことで盛り上がっていました。
25列目ということでBステへの近さがポイントの席だと思っていたら、意外にもメインステージも近く、こりゃ非常にいい席です。肉眼でもしっかり表情まで見えます。
この日の楽しみは、やっぱ“アリーナ”型のショウなので、Bステと「Don't Stop」の初披露を聴けることです。実はDon't Stopが最近エライ気に入ってきて、時々頭の中で鳴り響くんです。イントロの「(ウン)ガッガー」というあからさまにOpen Gのギターとサビのコーラスが。
やっぱり30分以上押した後、“心拍音”が響き始めました。
すると……さっきまで離れたところにあったフェンスが警備員によって押され、すぐ脇の所まで持ってこられました。やめろよおい! Bステに近づけないじゃねえかよ。
この横アリの警備員の馬鹿さ加減には時々腹が立ちました。とくに現場を仕切っていたデブ! てめえ、歩き回ってでけえ声で指示とばしてんじゃねえよ。せめて身をかがめて耳打ちするくらいの配慮を見せろよ。犬畜生にも劣る奴だよ、まったく。職業意識が低い上、使用人根性が染みついているので絶対に偉くなれないタイプだな。利用されて一生を終えやがれ。クソ馬鹿野郎が。
さすがに武道館と比べるとこちらの緊張感が弱くなっていたのですが、さすがはストーンズ。ハッキリ言って武道館よりも演奏そのものはよくなってます。聴かせる聴かせる。
「Ruby Tuesday」「Loving Cup」など、今回のツアーでも演奏頻度の低い曲もやってくれる上、定番曲も気合いの入ったいい演奏で聞かせてくれますが、例の警備デブがいいところでノッシノッシと目の前を平気で通りやがります。むかつくのでガンをたれてやったら、睨み返してきやがんの。何様のつもりだ、あのデブ。てめえのクライアントの客を睨んでやんの。能無し野郎が。
それにしても、キースが「Monkey Man」で弾いてたギター、何なんだろう? 遠目には久々にローズのテレキャスを復活させたかと思ったんだけど、どうも違うし。ヘッドが普通のテレキャスと違うのと、ボディの縁に白い縁取りがされているのが特徴です。
よく考えたら、ちょっと体力的にオールローズは若くないと使えないかも知れません。というのは、通常のフェンダー製オールローズのテレキャスはローズ材があまりに重いのでボディをくり抜いて軽くしてあるんですが、キースの場合はバランスをよくするためにボディがシェクターのものに替えてあります。これがとてつもなく重いのです。ご家庭にローズ材でできた家具なんかがある方は、その重さが実感できるのではないでしょうか。
いくらキースが元気でも、あの重はちょっと堪えるのかなと。
キースコーナーでは「Thru and Thru」をやってくれるかと楽しみにしていたんですが、あっけなく「Slipping Away」。まあ、嫌な訳じゃないけど、武道館といっしょかよ……と思ってしまいました。
その後は怒濤のヒットパレード4連発。そもそもストーンズはヒットパレードのみでコンサート1本が軽くもたせられる数少ないバンドですが、選曲といい演奏の気合いといい、もうおなかいっぱいです。
ただ、あの「Honky Tonk Women」でスクリーンに出るエッチなアニメーションだけはどうにかしてくんないかなと……。子供を連れてこなくてホントよかったですよ。
さあ、いよいよBステージ! こんなに近くでBステージ(前回は“センターステージ”って言ってましたね)を体験するのは初めてなので、こりゃコーフンせずにはいられません。
しかも、この日のBステージはまさに圧巻。
よりによって“一番Bステージで聴きたかった曲”「Mannish Boy」で始まったもんですから、いきなりアドレナリンが全開です。みんなフェンス際ににじり寄り、1ミリでも近くで見ようとします。しかしそこは大人の集団ですから、怪我人が出るようなことはしません。
でも、でも、少しでも近くに行きたいじゃないですか。
そこで一計を案じ、“フェンスそのものを押し出して近づく作戦”を実行しようと、フェンスを押したり蹴ったりしました。
しかし、そこは敵(警備員)もさる者。増員を行ってフェンスを押し返します。
しょうがねえ。ここはそんなことに労力を使ってられませんから、とにかく後はステージに集中だ!
メインステージに向かって左側にいたのですが、ミック、キース、ロニーともやたらとこっちに来てくれます。おかげで、顔のシワやら二の腕の血管までよ〜く見えます。
近い! 95年に最前で見た時の方が距離的にはもちろん近いんですが、その時はミックもキースもちょっと来て帰っちゃいましたからね。心理的な距離ではこっちの方が近いです。
音はずいぶん割れてて、お世辞にもいい音とは言えませんでしたが、何せ目の前で弾いてる!歌ってる! 演奏もパフォーマンスも凄い!
私は満を持して特製扇子を広げ、後ろの方に迷惑にならないように振りました。
すると! 何とミックが扇子に気づいてくれて、歌いながら指さしてくれるではありませんか!
よし! いいや、これ、あげちゃえ!
やや扇子をたたみ、要の所を持って、Bステ目がけて投げた!
……
いやあ、空気抵抗ってのはバカにならないもんですね。扇子は勢いを失い、へなへなと客の間に落ちていきました。
……まあ、しょうがねえや。もう一個作って、ドームに持っていこう。
Bステージが終わった後、あまりに邪魔だった警備員に、まちがえたふりをして脳天に肘打ちをくれてやりました。天罰だと思って甘んじて受けるがよい。
最後はアンコールにJumpin' Jack Flash。武道館では1曲目にやったのを、最後に持ってきましたね。
初めての“アリーナ”体験だったわけですが、武道館のようなシアター型のライブとはまた違う感動がありました。ストーンズの“圧力”のようなものを凄く感じたライブでしたね。
終演後は横浜だということもあり、飲まずに帰ろうと思っていたら、友人のTさんが「どうしても飲みたいからちょっとだけ行こう」と自分が新横浜泊まりということを利した発言を強硬にするので、乾杯だけつきあおうと10人くらいで飲みに行きました。
会場前で再度合流した親子連れファンの方も一緒です。何とお母さんは63年以来のファンで、デビュー盤「Come On」から聴いているとのこと。本格的にファンになったのは「It's All Over Now」からだそうで、筋金入りの大ファン。まさに“ひとり40Licks”です。
そのお母さんの話も聞きたかったのですが、何せこちらは東京東端在住。近所に住む友人とその場を辞して駅に向かいました。
そこでついつい新幹線に乗ってしまったのが運のつき。意外に安い料金であっけなく区内の駅まで早く行けたので、「何だ、まだ早いじゃん」ともう1軒寄ってしまったのが運のつき。
気づいたら2時半でした。
明日は仕事だっていうのにねえ……
この日の曲目はこちら!


