沈丁花が満開でいい匂いである。香りが強すぎて、隣のしゃくなげの香りが消し飛んでしまったのがちょっと残念と言えば残念ではある。

さて、お庭にポリシーがないのが問題なのであった。なんかテーマを決めないとまとまりのないお庭になってしまう。そこで、これまで集めてきた植物を眺め渡して自分がどういう植物が好きなのかを振り返ってみる。反省ってやつですな。そこで判明するのは、私が集めてきたお庭の植物は、一つ、日陰に強い植物、一つ、香りの良い植物、一つ、背の低い草花、一つ、クレマチス、一つ、蘭のどれかに該当するということである。あてはまらないのはトレンドに流されて買ってしまったチューリップとサザンクロスくらいのものである。蘭とクレマチスというところにははっきり嗜好が出ていると言えるが、これらのものだけでお庭の景観を構築するのはちょこっと難しい。これらは置いておいて、後の条件を考えてみる。最初の日陰に強いというのはベランダの立地条件から要請されることで、嗜好とは関係ない。背の低いというのも、ベランダの狭さという限定条件から要請されることであり、パンジーのほうがアカンサスとかジギタリスとかタチアオイとかより好きかというとそんなこともない。と、いうことからすると、はっきり嗜好があらわれているのは香りの良い植物というところである。香りの良いお庭、これが、うちの「お庭」のテーマなのだ。
香り良いお庭に必要なアイテムは何か。香りの良い植物である。小さな草花は後で考えることにする。まず、沈丁花、ライラック、ジャスミン、キンモクセイは定番である。春のロウバイ、梅、桜、などもすばらしい。夏の夜をエキゾチックに演出する夜来香、月下美人なども捨てがたい。秋は、秋はなんだろう。モクセイ系のやつしか思い浮かばないが、まあ、それはともかく、お庭の容量には限界がある。もうすでに限界を超えているような気もする。どうしたものか。沈丁花は、もうあるのでそのままにして、キンモクセイはあんまり好きでないのではずすとしよう。そうすると、秋の香りはどうしよう。ライラックは大鉢に植えてジャスミンはトレリスに這わせたらどうだろう。日が当たらないからダメかも知れない。桜は到底無理だが、梅は盆栽用のやつなら育てられる。などなど。いろいろな考えが交錯する。そもそも、これに決めたーと言ってみても手に入らないかも知れないのである。
「お庭」の主木の候補も考え直しである。一般に椿には香りがない。香りの良い木と言えば筆頭に思い浮かぶのがライラックである。ライラックは落葉樹である。落葉樹は掃除が大変なので敬遠していたが、良く考えたら高さのある木は冬は葉を落としてもらわないと日が入らない。落葉樹のほうがむしろ都合が良いかも知れない。
落葉樹ということになると、実はいろいろ好きな木があるのである。例えばネコヤナギ。例えばねむの木。ここで、ふと思う。ネコヤナギやねむの木に香りはあるのか。