悲しい、悲しい曲
「その曲」とは、ディスニー映画『アラジン』のメインテーマ、『Whole
New World/ Peabo Bryson & Reqina Belle
』です。
披露宴の定番、甘甘デュエットソングですが、10年程前に参加していたバンドのレパートリー曲だったんです。このバンドは元々ダーリンの会社の社員が作ったバンドで、後になって私もアルトサックスで参加してました。メンバーの変遷はありながらも、だいたいボーカルが2〜3人、ホーンが3〜4人参加していて、アースとかアレサとかチャカなんかをコピーしてました。Iさんはボーカル担当でした。男性ボーカルです。目立ちたがり屋の多いメンバーの中で、Iさんは控えめで穏やかで、いつもどこか「申し訳なさそう」な感じだった記憶があります。とても上手な方なのに。でもそんなIさんの性格、ほんわかしてて、「ホントいい人だなぁ」って思ってました。Iさんとうちのダーリンは同期入社でね、同期入社の仲間って結構繋がりが深いらしくって、バンド云々の前から、いろいろと遊んだ思い出があるみたいです。Iさんと女性ボーカルのTちゃんが唄う『Whole
New
World』は本当に素敵でした。ピーボ・ブライソンに負けないソフトなIさんの歌声が、この曲にとてもあってた。「Iさん、上手い!凄くいい!」って言うと、Iさんは、「わぁありがとう!きみちゃんにそう言われたら、凄く自信つくよ。」と嬉しそうに笑ってはりました。バンドはその後、メンバーの転勤やら何やらでなんとなく消滅してしまったんだけどね。今思うとすごく楽しい、なかなか良いバンドだったなぁ。そして穏やかで優しかったIさんは、3年前の5月、肺癌で亡くなられました。私は1度だけ、ダーリンと二人でお見舞いに行きました。その時のIさんは痩せてはいたけど顔色も良くって、ベッドを離れて談話スペースみたいなところでお話しました。「先週だったらさ、新しい薬のせいで、ヒドい状態だったんだけど、だいぶ慣れてきて」とIさん。にこにこ。嬉しかったけど悲しかった。ダーリンが差し入れにもっていったCD数枚を「ありがとう!夜、退屈なんだよなぁー。こっそり聴くよ」と嬉しそうに受け取ったIさん。Iさんが亡くなった時、私はちょうど神戸に帰省してたんだっけ。ダーリンから携帯メールで知らされて、三ノ宮のセンター街で一人ボロボロ泣いたんだっけ。他にもいろいろ、思い出はあるけど、悲しくって書けないや。今でもピーボが「I
can show you the
world〜」と唄い出すと、Iさんを思い出してね、胸がいっぱいになります。
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