秋の夜長に相応しく
『野口久光ベストジャズⅠ〜Ⅲ』野口久光/著 瀬川昌久/編
Ⅲは未入手。ジャズの評論家であり、美術・映画・舞台と広く貢献された野口久光氏。1952年から92年までのなんと40年に渡って、雑誌『レコード芸術』のジャズの新譜月評を毎月書き続けていました。その中から抜粋し、全3巻にわけて編集されたものです。(1994年に84歳をもって他界。翌95年に刊行されています)Ⅰは1953〜1969年。Ⅱは1970〜1979年。Ⅲは1980〜1992年。40年という期間の長さ、バラエティに富み幅の広い選別、充実度など、本当に中身の濃い評論です。単なるレコード評の集積ではなくて、戦後のジャズの歴史や時代背景などもわかり、野口氏の自伝的エッセイとしても読めます。それにしても、今や古典、名盤中の名盤、といわれるアルバムが「今月の新譜」として紹介され、今やジャズ界の大物が「大器を予想される新人」として登場しているあたり、面白いですね。オンタイムで経験することの素晴らしさ、羨ましさを感じます。
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