たら本TB企画 第24回「五感で感じる文学」
「四季さん
主催のたら本が開催中だー」と思いながらも、なかなか記事が書けませんでした。遅ればせながらの参加、よろしくお願いいたします。 
今回のお題は「五感で感じる文学」。うーん、最近鈍ってる気がするの、五感。
Ciel Bleu:たらいまわし企画・第24回「五感で感じる文学」
今回教えて頂きたいのは、色や匂い、手触り、音、味わいなどを感じることができる作品。五感で感じられる文学です。逆に、そういう五感を個性的に描いた作品があれば、それもぜひぜひ。
結構難しい。情景が目に浮かぶ、という観点でいいのかしら。文章からその情景がまざまざと感じられる、といえばですね。以前読んだ「アルコール中毒患者における幻聴・幻覚」について書かれた本がなんともリアルだったんですが、タイトルを失念してしまいました。トマス・ド・クインシーという人の「阿片中毒者の告白」を図書館で立ち読みしたら、悪夢がつらつらつらと延々に書かれてました。私は、それ以上読む気にはなれなかったです。ちょっと目先を変えてみましょう。情景がまざまざ、というと、私は俳句や詩を思い浮かべます。よく選評にも「情景が目に浮かぶようです」って書いてありますし、ね。俳句はたった17音、組み込める言葉は限られています。短歌は31音、都々逸でも26音、ストーリー性をもたせることも可能ですが、俳句はたった17音、言いたい言葉を全て言わず、言ってない言葉も利用して表現をする、そんな感じがします。読み手の想像力や感性を利用するっていうんでしょうか。季語があるという意味で、情景も浮かびやすいですしね。有名な芭蕉の句ですが、『閑(しず)かさや 岩にしみ入る 蝉(せみ)の声』 松尾芭蕉夏の日の森の奥深く、静閑とした空気や匂いや、突然泣き出したセミの声やなんかが、まざまざ、でしょ?素晴らしいです。雄大な光景がまざまざ、というと、これも有名ですが、『秋空を 二つに断てり 椎大樹(しいたいじゅ)』 高浜虚子『菜の花や 月は東に 日は西に』 与謝蕪村うーん、おっきい。二つめの蕪村の句は、一面の菜の花畑がさあっと目の前に広がって、大好きな句です。***************情景が浮かぶ詩、というと、中原中也の『夏の日の歌』なんてどうでしょう。 『夏の日の歌』青い空は動かない、雲片(ぎれ)一つあるでない。 夏の真昼の静けさには タールの光も清くなる。夏の空には何かがある、いぢらしく思はせる何かがある、 焦げて図太い向日葵(ひまはり)が 田舎の駅に 咲いてゐる。上手に子供を育てゆく、母親に似て汽車の汽笛は鳴る。 山の近くを走る時。山の近くを走りながら、母親に似て汽車の汽笛は鳴る。 夏の真昼の暑い時。 (中原中也『山羊の歌』一枚の絵を見るような、それでいて熱や匂いや音まで感じられるように思います。
ハルキ文庫から出ている詩集はイラストが素敵。全部欲しい。この「中原中也詩集」には町田康のエッセイ(解説ではない)が載ってます。中原中也と町田康。なんかわかりますね。****************さて、文学とは違うかも、でもとっても五感を刺激される料理本を紹介。「101の幸福なレシピ/山本麗子」
リンク先のAmazonで表紙の拡大が見られると思いますが、とにかく美味しそうな料理名がずらずらっと並んでます。中身も見て頂くと、これまた写真が超美味そうなの。どっちかっていうとレシピ本としての活用より、エッセイというか、料理なんてこんなもんでいいんだよ、気楽に美味しいもんを作りましょうって、山本先生はおっしゃってます。どうなんでしょうか、このエントリ、お題から外れてやしませんでしょうか。でも四季さんは優しいから、大丈夫に違いない、きっときっと。
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