アルバート・エリスは言いました。
「感情や行動の障害を引き起こす原因のほとんどは、出来事ではなく、非合理的な信条である。」
「論理療法」の続きです。
例えば、人から悪口を言われたとしましょう。
それに対して、とても腹が立つ人と、それ程腹が立たない人がいる。
この差は何なのか。それはね、信条の違いなんだよ。そんなお話です。
「悪口を言われる」という出来事(Activating
event)に対して、「殺してやりたいほど腹が立つ」あるいは「やな気分だけど、それ程腹は立たない」等という感情・行動(Consequence)を引き起こす。
その間には、個人個人の信条(Belief)が関与しているわけです。
これが「論理療法のABC理論」です。
どんな信条が、どんな感情・行動引き起こすのか。
…ちょっとびっくりしたんですけどね、こんな風に解釈されてます。
悪口を言われる(Activating
event)
↓
「人は、他人の悪口を言うべきではない」(Belief)
↓
腹が立つ(Consequence)
悪口を言われる(A)
↓
「人は他人の悪口を言わない方がいいけれども、言うこともある」(B)
↓
腹が立たない(C)
前者は『非合理的信条』と言われています。
「〜に決まっている」
「〜でなければならない」
「〜なんて耐えられない」
こういう『非合理的信条』は、合理的な根拠がないのに、絶対的で妥協がない。なのでちっとも問題は解決しないし、問題を更に難しくしてしまう。
それよりは、
「〜の方がいい」
「〜かもしれない」
「〜であってもこの世の終わりではない」
と『合理的信条』で対処する方が、少なくとも問題解決の障害にはならない。
この「論理療法」が禁煙やうつ病の治療に有効、という話をこないだセミナー(「禁煙医療のための基礎知識」というお題)で教わってきました。
かなり面白かったんですが、話すとちょっと長い。てことで割愛、すみません。
アルバート・エリスのなかなか良い言葉を紹介しておこうと思います。
「できるなら立派にやりたい。
できるなら愛されたい。
できるなら生活は満足できるものであって欲しい。
しかし、もし私の思い通りにならなかったとしても、それはとても残念ではあるが、この世の終わりというわけではない」
…久々のエントリがこういうお話なのは、うーんどうなんでしょうねぇ。まいいか。
なかなか忙しくてままならないけれどこの世の終わりってわけじゃないさ状態の、きみ駒がお送りしました。