自称☆芝居道楽委員会

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フィリップ・ジャンティ・カンパニー
「世界の涯て Lands End」

2007年11月22日(PARCO劇場)

ダンスであり、演劇であり、イリュージョンであり、パントマイムであり、手品であり、文楽であり、びっくり箱であり、コントであり…。いろんな要素が摩訶不思議に詰まった、可笑し不思議ワールドを展開するフィリップ・ジャンティ・カンパニーの来日公演。
私は2004年『バニッシング・ポイント』を見ており、その時の「??くすっ??あれ?」な感覚を味わいたくて劇場へ。

鞄の中に消える男。舞台上を埋め尽くす空気で膨らんだビニル袋。花嫁衣裳を着た男達。流れ去る景色と、漂う人物。机から生えている男の手。両足が巨大な鋏になっている女(の人形)。カフカ『変身』のグレゴールはかくや!と思わせる人面羽虫。筒に入って飛び跳ねる人間達。ひらひらと舞う手紙。

時々ブラック、時々甘く、時に切なく、しばしばヘンテコ。

会場内がドッカンドッカン笑いの渦に巻き込まれるわけでは、ない。なんだかじわじわ可笑しくて、ほうぼうから「くすり」と声が漏れる。
床に消える女や鞄から登場する男に場内が沸騰するわけでも、ない。種も仕掛けもわかっているけれど、「え?あの隙間から人間が?身体能力すげえな」と、うっとりする。
そこはかとない可笑しさ。そっと忍び寄るブラック・ジョーク。これは体験しなくてはわからない味わい。私は彼らの熱狂的なファンにはなれないけれども、ふとあの独特の世界が懐かしくなり、2年もしたらまた見たくなるだろうという予感がある。

言葉に出来ない。だから体を動かして表現するしかない。
言葉に出来ない。だから見るしかない。

採点:★★★☆☆

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