カタカナが苦手な私、当初題名を『衛星都市へのサボタージュ』と読んでいました。で、なんで衛星都市【への】ダボタージュ?衛星都市【での】サボタージュの間違いでは?とか思っていました。あはは。
サボタージュ(sabotage)ではなくてサウダージ(saudade)。ポルトガル語で「懐かしさ」「郷愁」という意味、らしい。
物語は、アルカディア星の衛星へ向かう宇宙船に乗った11人のあれこれ。
いや〜、とうとう行っちゃいますか、アルカディア。や、アルカディア星自体は金属の海で、まだ人が住める状態ではないらしいんですけどね。
元大学生の移住者(石田剛太)と元フリーターの移住者(諏訪雅)は妙にハイテンション。大学生のサークルみたいな感じ?かな。無理矢理仲間に引きずり込まれたように見えるEストア社員(中川晴樹)も、でも実はノリノリ。単身赴任者の移住者(永野宗典)も一緒に盛り上がる。
宇宙物理学研究員(松田暢子)は冷静な美人のふりをして、実はヒモ男(土佐和成)にデレデレ。アルカディア出身の女学生(西村直子)はほのぼのキャラで、「委員長」こと都市計画研究員(酒井善史)はお堅いなりに弱点もあり。宇宙遊泳士(本多力)とロボット操縦士(山脇唯)の現場マンなノリがいかにもだし、自称・船長(角田貴志)は緩い。
久々に、ツッコミ無しの脳天気に面白い舞台を見た。そりゃまぁ各人のモノローグを暗転時の映像で見せる手法は、途中からマンネリ化していたけれど、そんなのは些細なことだ。
直球だけど恥ずかしくない、面白いけど決して馬鹿らしくはない、大学生っぽい勢い重視のノリだけど素直にのれる。
ワープ時の興奮とか、「つ〜か、アフリカ行きになった時点で負けてるだろ」とか、「11人いる!」とか、くっだらないんだけど、可笑しい。
なるほど、人気のある劇団というのはこういう勢いがあるのだなと至極納得。自分たちが楽しいことをやってお客を喜ばせる姿勢。客に媚びることはなく、また客をおいてきぼりにすることも無い。
こういう芝居について詳細にレポートを書くのも野暮なので、「あ〜楽しかった」ってことで。また、ヨーロッパ企画は観てみよう。