自称☆芝居道楽委員会

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「地獄八景‥浮世百景」

2007年2月12日(世田谷パブリックシアター)

井上ひさし×蜷川幸雄『天保十二年のシェイクスピア』を観たG2が、「俺もこんなのやってみたい」と言い出して出来たのがこの作品、らしい。(どこかのインタビューでそんな記事を読んだ記憶がある。)

今回取り混ぜてあるのは上方落語。骨格になっている噺は『立ち切れ線香』、『胴乱の幸助』、『算段の平兵衛』、『天狗裁き』、『崇徳院』。さらには『高津の富』、『三枚起請』、小さいネタでは『鴻池の犬』、『千両みかん』、『らくだ』、『はてなの茶碗』、『ぞろぞろ』などなど。いやはや、これでもかっ!ってくらいに詰め込んである大盤振る舞い。
ちょっと落語を知っている私にとっては「あ、アレは!」と閃くのが楽しい。逆もまたしかり、「うわぁっ!いまの台詞は絶対元ネタがあると見た!…が、わからん…!」となると、舞台そっちのけで記憶をひっくり返す。

ま、アレですね。自分の教養を試して満足するための芝居、そういう感じ。うわ〜、すっごく嫌味っぽ〜い。 実際、芝居そのものはね、うん、まぁ、おちゃらけ・お騒がせ・おもしろ・可笑しい系って、自分はついて行けないな〜、と。歳のせいなのかな?
…って、いや、高校卒業時には歌舞伎漬け一歩手前だったんで。我ながら渋いというか派手というか。兎に角、自分にはG2のノリが肌に合わないんだなと再確認。

特に誰が良かった、誰かがダメだったというのではなくて、こういうカンパニーが苦手なのだよね。「いつものメンバーで〜っす」「××さんと言えば△△のネタ、ってことで、行きま〜す」みたいなノリ。すまん、私、通い詰めてる贔屓じゃないんで、内輪ネタは知らないから…と、寂しい気持ちに。
初めの方の閻魔大王が死人を裁く場面とか、『立ち切れ線香』の後味の悪さをひっくり返す!主人公・若旦那(佐藤アツヒロ)の大一番!の場面。辛かった…。つまり、落語のネタとは関係なく作られた笑いの場面、ことごとく辛かった。あまりにベタな展開で見ているこちらが恥ずかしくなってきたよ。嗚呼、こんな私が観に行ったのが悪かったのだと、むやみやたらと謝りたくなってしまうくらい、困惑したさ。

こんなふうにごちゃ混ぜにしなくたって、落語は落語で単体で面白い。そういうことなのだ。

採点:★★☆☆☆

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