自称☆芝居道楽委員会

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ポツドール「夢の城」

2006年3月10日(THEATER/TOPS)

初めにお断りしておきますが、この舞台は所謂「18禁」です(劇団側はそういうコトは言っていないけれど、そいういう内容の舞台です)。なので、感想もそういう傾向に走ります。そのテの内容でも心穏やかに読める、という方のみ、以下の感想を読んでください。官能系には燃えちゃうぜ!な方は…適度に謹んでお読み下さい。ごめんなさいな方は、ごめんなさい。



事前に演劇系サイトで今回の公演のレビューを読んでいたし、これまでの公演の評判などから「ポツドールってね…」という傾向を押さえていた。そのお陰か、全裸の男がソーセージをふらふらさせていても何の衝撃も感慨も無かった。「へー、見せてくれるんだ」くらいのノリ。
確かに、観る前は「好きでもない男の陽物見せられても全然嬉しくない、どころか、どっちかっつーと嫌だなたぶん」と思っていた。なので、目の前で曝している男がいてもフツーに受け止めている自分の反応に、軽い驚きはあった。(勿論これは、舞台だからフツーに見ていられるのであって、日常の場において見せびらかしている人など最悪である。念のため。)

で。舞台としては「ふーん」の出来。
男5人と女3人が共同生活していて、そこに穴があったらツッコム乱交状態。勝手に食べて、勝手に寝て、勝手にHして、勝手に出かけて、勝手にゲームして。部屋に何人いようと関係無しに腰振りに励んでいたり。時には激しい運動している2人をネタに、自分のモノをせっせと慰めたり。そんなことにはお構いなしで1日中TVゲームしてたり。突然取っ組み合いになったり。そんな1部屋の1日を、台詞ナシで見せる舞台。
今後は絶対ポツドールなんて観ない! という拒否反応も無ければ、これからは必ずポツドール観る! という興奮もない。機会があって面白そうだったら観るかも、という程度。可も無く、不可も無く。

とは言っても、どうしてもツッコミを入れたい箇所はあるわけで。

なんで男は喘ぎ声をあげないんですかね。
秘所をいじられて「あんあん」言ってる女がいたり、突き上げられて「はうーん」とか言ってる女もいるんだが、男は一言もあげない。なんで? 仮に、自分が腰を動かしているときは自分で自分を調整できるから声をあげないのだとしても、女に口でしてもらってる時とか思わず声が漏れたりしないんだろうか。
もしかして、この部屋のルールとして「男は黙ってエクスタシー」とかって決められているのだろうか。性交の時に声を出す男は共同生活不可、みたいな。あるいは、男が声を出してしまったら、それは「夢の城」ではなくて「夢の島」になってしまうと信じているとか。
男性俳優陣から「声あげても良いですか」という提案はなされなかったのだろうか。そういう提案がなされても演出から却下されたのだろうか。…え? ってことはもしかしてこれって、三浦大輔(ポツドール主宰/脚本・演出)のスタイルなんだろうか。「イクぞー!」とかは勿論、「はっ!」みたいなかけ声も出さずにせっせとイタスの…。うわー、なんか暗いな…。カノジョ、寂しいだろうな(←勝手な想像。)
とにかくね、不思議です。

なんで女は脱がないんですかね。
男はみんなポンポン脱ぐ。男5人のうち、TVゲームにしか興味を示していない1人を除き、残りの4人は大サービスで素マラになる。それで勿論することもするけれど、それ以外に四股を踏んでみたり、スピードスケートの真似をしたり、時には陰毛に火をつけられそうになったり。
それなのに女はおっぱいとおまんを死守するのか。
五十歩譲ってホトを隠すのはしょうがないとしても、どうしてくくり枕のてっぺんも隠さなくてはいけないんだろう。出せよ。見せろよ。ポツドールがこういう芝居を上演するってのは役者連は知っているハズで、出演するなら見せる気概がなくちゃいかんだろ。何を惜しんでいるんだろう。
別に私、女の性器を見たがってるわけじゃないです。念のため。でもね、エッチしているときに、あえて隠しているってのが状況としておかしいと思うのだよ。男は出してるけど、女が隠しているから舞台上では実際にはハメてないわけで、それが分かっちゃうと醒めちゃうんだな。
主宰は「イクところまでイク」とか言っていたけれど、イッてないじゃん、と。濡れてもいないし、液を出してもいないでしょ、って。マジじゃないから、臭わない。

女で気になったといえば…、寝るときもブラしてるの?
パジャマとかを着ないで寝るとしても、寝るときはブラしないと思うんだが。ノーブラでTシャツとか、ノーブラでキャミとかの方が楽ちんだよね。みなさん寝るときもブラするんですかね、形維持の為に、ワイヤー入りの普通のブラ。ふーん。

それと、バスルームの前が寝場所の青いパンティの女の子、生理1日目だよね。
なんで普通のパンティにナプキンつけてんの? それ、ずれるぞ、たぶん。1日目って出血多いだろうし、生理用パンティに履き替えるでしょ、フツー。それとさ、生理中の子とヤルと、汚れるよ。布団とか。ちゃんとタオルひいてやった方が良いと思うが、そのへんはわきまえてるんだろうか。

嗚呼、些細なことがとても気になる。そんなちょっとしたほころびから、リアルに描こうとしている舞台が嘘ンコにみえてくる。嗚呼。

ラストに何で髪の長い女が泣くのかさっぱりわからず。
でも、まぁ、常にイチモツをいじっている寅縞刈りの男(役者不明…良い演技をしていたのだが…)が、女が泣いたことに気付くというのは「へー」。泣きやませることができず、呆然と立ちすくむ姿も「へー」。

そうそう、ちょっと驚きだったのがTV。
私はそもそも、お昼のワイドショーとか旅行案内番組とか好きじゃなくて、TVをほとんど見ない。たまに見かけても嫌で消してしまうくらい。それなのに、上演中、舞台上(共同生活の部屋)でつけらえていたTV(半分くらいは男が野球ゲームをしていたが、それも含めて)に、何故か見入ってしまった。目の端には、男女が絡み合っていて「…地震?」って感じに部屋が揺れているのもわかるんだけど、そういう生の面白さよりも「TV何やってるんだろう。この長野の事件って何?」とTVの映像が気になるのだ。別に舞台がつまんないからTVというつもりではないのに。
TVって、映像って、恐い。

採点:★★★☆☆

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