小学校の学習塾以来の友人(三浦有為子)とは芝居道楽繋がり。その縁で、一昨年の『ISHIKARI』、昨年の『Gocaroku』に引き続き、今年も大晦日に劇場に足を運ぶ私。ずばり、惰性ですから(笑)
今回も開演前のアナウンスでは「批判的な目はご遠慮下さい。これはナンセンスです」と断り、終演後のアナウンスでも「後ろ向きなコメントは東横線では元住吉を過ぎてから、日比谷線では茅場町を過ぎてからお願いします」とお願いする徹底ぶり。
ええ、もぅ、堤幸彦のノリだけで成立している年末年始のイベントだと思っていますから。だって、井安素男布°(イアン・ソオプ)だよ。殺しても死なない人類だよ。死亡率ダントツ1位の山崎記念病院だよ。なんだよ、それ。
つまり、これは、役者のキャラクターだけで成立している馬鹿馬鹿しさを楽しむ芝居なわけね。 脚本(三浦有為子)が役者を活かしているのか、演出(堤幸彦)の妙なのか、それともそれぞれの役者が地(というか素?)で芝居したらこうなっているのか、そこんとこはよく分からない。 が、それでも2時間近い舞台を飽きずに観ていたのだから、なかなかの芝居なのだろう。たぶん。ま、観るのは年に一度で十分だけどね。
以下、それぞれの役者について思いつくままに。
刑事・野添(野添義弘):参考人のどうでもいい発言内容ばかり警察手帳にメモしている、その細かい演技?がツボ。ちなみに、頭髪が薄いと、頭上に雪が積もりにくいんじゃないかな〜何て思ってしまったが…そもそも、それじたいがナンセンスだしね(笑)
麻酔医・佐藤(佐藤二朗):相変わらずつぶやき系の台詞がいいねぇ。医師免許を持っている建築士って、凄いわ。巨大な「手」の小道具もツボ。
警部補・氏家(氏家恵):インパクトが有るのか無いのか、微妙な役回り。それでも鞄の中に何故か「はんぺん」や「するめいか」を入れているというキャラクターが素敵。
女医・三浦(三浦麻衣子):湿った布を顔に当てる、という、とても古典的でシンプル、且つ効果的な殺害方法が…似合っていました。そのあっさりとした殺しっぷりといい。
イアンの妻・重泉(重泉充香):モデルポーズが面白かったり。いちいち決める仕草が古めかしくておかしかったり。そのくせ「うんち!」と叫んでトイレに駆け込んだり。
院長代行・山崎(山崎和如):佐藤に「山P!」と呼ばれて、ひしっと抱き合っている場面しか覚えていないんですよ。ちょっと、陰が薄いかも。
調理師・信川(信川清順):こーちゃんとの想い出を語りながら、メンチカツをかぶりついている場面が、生きていた。
イアンソオプ(屋良学):死体の役なので、ひたすらベットに寝ているわけだが…。突如動き出す時の素晴らしい腹筋力とか、開演前のメイキャップ&柔軟体操とか、さりげに見せ場があったりするんですね。
看護士・田所(田所二葉):信川とペアなので、単独では印象薄いかな。七厘で火をおこして、懸命に一酸化炭素を送ろうとしてる健気さは、買う。
新人看護士・広澤(広澤草):あの子どもっぽい声と、お子さま番組っぽいアクションと、さりげない決めぜりふのギャップは、とってもいかがわしいです。
看護士長・半海(半海一晃):「似てない!」と突っ込まれていたけれど、野田秀樹の真似、それなりに似ていましたよ。あの、ほわ〜んとしているくせに早口な喋り方とか、意味不明に軟体動物っぽい空中浮遊の動きとか。今度行きます、シアター・トップス。