自称☆芝居道楽委員会

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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

2004年5月28日(PARCO劇場)

三上博史が銀髪のおかっぱ鬘をかぶり、裸の上半身をみせる。しかも、両手で胸元を隠すという意味深なポーズ。このロックミュージカルのポスター&チラシは以前から気になっていた。同名の映画は数年前に日本でも公開され、一部に熱狂的にウケたらしいことは噂に聞いていたし、実は私も見に行こうとしていた。(残念ながら時間が取れず、見られなかったのだが。)で、その、カルトなロックミュージカルの翻訳上演である。

「三上は完全にヘドウィグだった」とういような劇評を耳にして、これはなんとしてでも行かねばなるまい!と当日券の列に並ぶ。中央ブロック前側の最後列、という席。

開演前から「ヘ〜ドウィグ、ア〜ンド、ア〜ングリ〜インチ」とひたすら唱え続けるお経のような歌がかかっていて、ちょっと脳みそがイカレてしまいそう。

そして、鼓膜が破れそうな大音響で開幕。客席通路を使って、ロックミュージシャン・ヘドウィグが登場。性転換手術に失敗して、怒りの1インチが股間に残ってしまったヘドウィグの、愛を求める人生が歌と語りで振り返られてゆく一代記。
おねえことば、不思議な仕草、トレードマークのぶっ飛び金髪ウィッグ(鬘)、シャウトする歌、切々と愛を語る歌。ミネラルウォーターを客席に向かって振りまいたり、そのあおりが自分に掛かって「MACの新色マスカラ」が取れたり・・・。そうそう、厚化粧なので押隈もどきを取る(最初からタオルに化粧が写し取って描いてあるのだけれど)という場面も。

あまりに生き生きとしたヘドウィグなので、三上自身が実はヘドウィグその人なのではないか、と思ってしまうほど。歌も上手いじゃないか、三上。「Origin of Love」では涙出そうになったよ。CD付きのパンフレットは買うべきだったかなぁ。映画版CDかトリビュート版を買っちゃおうかしら。

ラストで、ヘドウィグが追い求めていたトミー(三上の2役)が、ヘドウィグに重なるように歌う。そして、ヘドウィグの夫?であり、バンドメンバーの、女装を禁じられた元ドラッグクイーン(エミ・エレオノーラ)が、なんちゃって女子プロレスみたいだけど美人なスエットスーツ?姿で登場。みんな、探し求めていた「かたわれ」をみつけたんだな〜、と、ちょっとほろりとさせる。但し、このへんの展開はわかりにくかったと思う。正直言って、私の解釈間違っているかもしれない可能性大きいし(苦笑)。

ああ、でも、お願いだから、もう少し音楽の音量を下げて下さい。スピーカーがハレーション起こす寸前の音量には、不快感さえ感じたよ。客席を難聴にしようという陰謀かと思うぞ。いくらロックだからって、ロックのコンサートを模しているからって、限度があるでしょ。頼むよ。って言うか、参加しているミュージシャンは既に難聴かもね。

採点:★★★★☆

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