自称☆芝居道楽委員会

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大川わたり

2003年9月13日(ルテアトル銀座)

ひょんなコトから無料招待券で観ることになった。ポスターだけは見かけた記憶があったのだが、全くチェックしていなかった芝居。「橋之助が時代劇やるんだ〜」という程度の認識で客席に座る。果たして結果は!!

2時間ものTV人情時代劇。わっはははは。

それにしても、懐かしい演出に出会いましたよ。人物Aの締めの台詞→意味深にストップモーション→Aにスポットライト(周りが暗くなる)→ライトが絞られAが闇に飲み込まれる→黒幕下りる、という展開。年間ある程度の舞台を観ているけれど、このパターンでの暗転は、今時、画期的というか、化石的というか…。もしかすると座長公演とか宝塚歌劇の一部で残っているのかな。それにしても、このテの場面転換が15分〜20分に1回のペースであるってのは、どうよ。

あ、勿論のこと場面転換の時は幕前を通行人が横切ったりして、多少の時間稼ぎをするんですね。一番笑ったのが、意味もなく客席から登場した“大阪から江戸に上ってきた”という親子。何のための登場なのか意味不明。その後の物語展開に全く関わってこないし…。
しかも、子供が大川(隅田川)を見て「大きな海やなぁ」って言うんですけど、それじゃあ大阪〜江戸までの間に越えてきた木曽川とか大井川とか、あれを何と見ていたんでしょう?「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」ってんで、江戸時代には(江戸防衛の意味から)大井川に橋が架かってなくて、大井川を渡る時は人に担いでもらったりしてたんですけどね。変すぎでしょ、この親子。

銀次(中村橋之助)はさすがに時代劇は板に付いており、いい人っぷりもアッパレ。けど、博打にのめり込んだ挙げ句、二十両もの借金を作ることになった男ではないんだよねぇ。それだけの深みにはまってしまう男には、とうてい見えない。自分からはまったのではなく、担がれたのなら分かるけど。

猪之介(西岡徳馬)は貫禄があったね。手下の新三郎(大浦龍宇一)はニヒルなハスっこい感じは有るんだけど、ラストで尻からげしたときに見せる足が細すぎ(笑)あのカモシカな足で、完璧に貫禄負けしてる〜。
堀正之介(萩原流行)先生!頼むから千代屋田兵衛(佐藤慶)を斬った後は、刀をぬぐって納刀して下さい(涙)

それで、ね、川井郁子のバイオリン生演奏によって時の流れを表すっていう場面があるのですよ。まぁソレも一つの売りだったんですけど。何というか、うん、あ、そ〜なんだ、ってことで。何とも、う〜ん(苦笑)趣向として悪くはないけれど、そういう演出をすることよりも、他の場面での暗転のやり方を何とかした方がいいんじゃないですか?

TV時代劇を生で見たと思えばこんなものか。いやぁタダ券でよかったよ。

採点:★☆☆☆☆

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