自称☆芝居道楽委員会

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阿国

2003年7月14日(ル テアトル銀座)

原作は皆川博子の「二人阿国」、衣裳は辻村寿三郎、舞台装置が妹尾河童、音楽に上々颱風、そそて主演が木の実ナナ、相手役(?)に池畑慎之助。これだけ揃った人気演目の再演だと聞けば、道楽者としては観ないわけには行かない。久々の休み、そして1ヶ月ぶりの観劇とあって、私は気合い一つで劇場に足を運んだ。
それにしても、祝花の送り主の名前にまず驚いたさ。こんなところで歌舞伎俳優・中村雀右衛門の名前に出会うとは!いや、それ以上に驚愕だったのは、デビ・スカルノ夫人だ(笑)。

舞台は熱い。「歌舞伎」がまだ「傾き者(かぶきもの)」達のモノだった時の熱さが、阿国(木の実ナナ)&阿国一座(上々颱風)の弾けたパワーで繰り広げられる。
阿国の憧れの人(?)・猪熊少将(池畑慎之助)、阿国のダンナ・三九郎(若松武史)、二代目阿国・お舟(池田有る希子)、河原乞食の元締め・原三郎左衛門(上條恒彦)など、舞台を彩る役者人が皆芸達者だ。役者の勢いに客席が思いっきり引きずり込まれて、そして一緒にノッてしまう。これは、凄い。常に走り続ける阿国の前向きな姿勢は、ちょっと最近忘れていたモノだ。

そう、とても素敵な舞台で、この瞬間に客席にいるってことが、明日の元気に繋がるってコトは…頭ではわかっていた。しかし、このノリについて行くには、私の体はあまりに疲れていたのだ。
舞台がグイグイ客席を引き込み、巻き込もうとしている力は感じる。でも私には、それに合わせるだけのエネルギーが何処にもなくて…。
熱気に当てられた私は、意識が朦朧としてしまったのだ。何てこった!!嗚呼、やっぱり、芝居道楽は体力勝負だね。どんなにヨイ舞台に巡り会っていても、こちらにソレを受け止めるだけのモノが無いと、そのパワーの前に負けてしまうのだ。

今回は…あまりにも寂しい教訓。よって採点の★は、あくまで体力ダメダメモードでの星数ということで、ご了承下さい。

採点:★★☆☆☆

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