自称☆芝居道楽委員会

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鈴置洋孝プロデュース「煙が目にしみる」

2003年4月25日(シアターサンモール)

お目当てはずばり、ブライト艦長(鈴置洋孝)ですヨ。(私、『ガンダム』ではブライト艦長が一番好きなんです。)鈴置氏の声が生で聞ける!それだけでも感激なのに、サリーちゃんのパパ(内海賢二)も出演しているというではないか。
例え前の席の人の座高が高くて舞台中央が観にくくても、素敵な声が聞けるだけで大満足だよ私は(笑)。

何度も再演を重ねているこの作品を、ようやく観ることができた。
火葬が始まってから骨上げまでを、焼かれる人も含めて描いた笑いと涙の物語。チラシ曰く「いつかあなたが死んじゃった時のためのおとぎ話…」

のっけからかましてくれますよ。待合室で「桜がきれいですなぁ」とか言いつつたばこを吸っている二人の男、白装束だもんね。しかも故・北見栄治(内海)は脚絆を腕に巻いているし。故・野々村浩介(鈴置)が「それ、脚につけるんですよ」と冷静に(あの声で)突っ込んでるし。正直言ってこのオープニング部分は、私、声だけで舞い上がっていました。
「焼かれるのは、熱いんでしょうな」
「ええ、たぶん。私も初めての体験ですから…」
「あまりジワジワやられるのは厭ですねぇ」
「体型によっても違うらしいですよ。太っている人は脂分が多いから…」
このあたりのやりとりには場内大受けでした。台詞のやりとりだけでギュッと客席をつかんでしまう名声優二人の、声の魔力に引き込まれましたね。

野々村家の関係者、北見家の関係者ともに個性派揃い。役が全くかぶってないし、笑いから涙への移行も自在。斎場管理人(田中完)が「のど仏が…あちゃあ…」と絶妙な間で美味しいところを持っていけば、野々村の妻(駒塚由衣)の「ばかやろー!」の絶叫では、客席号泣。良くできている脚本(原案:鈴置、作:堤泰之)だな。

で、途中で気づいたのだが、イタコ状態の野々村のおばあちゃんを演じているのは『サザエさん』のフネさん(麻生美代子)ですよ。うわぁ!

単なるミーハー気分で観に行った芝居だったが、その思い入れを割り引いても十二分に素敵な舞台だった。1ヶ月近い芝居断ちで情緒不安定寸前だったのが、あっさり立ち直りましたから(笑)。

採点:★★★★★

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