自称☆芝居道楽委員会

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マウストラップ

2003年3月11日(三百人劇場)

ミステリーの女王・アガサ・クリスティー脚本のこの作品は、世界演劇史上最長ロングランなのだそうである。ロンドン公演50周年記念と銘打った名作を見に行った。

若夫婦(勝野雅奈恵、内海光司)が経営を始めた山荘に、大雪をついてやって来たのはハイソな婦人(淡路恵子)、退役大佐(入川保則)、夢見る建築家(岩田翼)、ボーイッシュな姉御(高汐巴)、怪しい外国人(団時朗)の5人の泊まり客。この一寸訳ありっぽいメンツに刑事(戸井勝海)が加わって、ある過去を巡る事件が起きる。

淡路婦人が貫禄で山荘を仕切れば、岩田青年のホニャラカな雰囲気は、天然なのか精神異常の一歩手前なのか?という危うさで犯人探しを混乱させ、旅の目的をひた隠す高汐姉御も意味深。外国人・団は見た目から(笑)あからさまに怪しいし、入川大佐もちょろちょろと挙動不審が見え隠れする。山荘オープン初日に事件に出くわし、しかも秘密を巡って疑心暗鬼になるダブルパンチな勝野&内海若夫婦の狼狽振りは「3匹の盲目のねずみ」のメロディとともに高潮へ。戸井刑事は山荘の面々の事件解決への非協力的な態度にいらつき、キレそう。

いやぁさすがクリスティー、伏線の張り方が巧いです。私、犯人は2幕目の前半あたりでわかりました。いくつかの伏線も大筋当たりました。
“Who done it?”その答えは、演劇ファンとして決して誰にもお話ししません(笑)

演出は奇をてらったようなことはせず、しっかり脚本を生かしている感じ。クリスティーの作品をじっくり楽しませてもらった。劇場の大きさも芝居にぴったりしており、空間がピリッとしまっているのがよい。役者もそれぞれの味わいがにじみ出ており、健闘している。ことに淡路と高汐にはほれぼれだね。

採点:★★★☆☆

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