自称☆芝居道楽委員会

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OSK「新・闇の貴公子」

2003年3月2日(日本青年館)

OSK初体験である。OSKといえばレヴューというイメージがあるし、庶民っぽいタカラヅカだという噂も聞いていた。芸名を見ると確かにヅカっぽい。で、「庶民っぽい」って??ヅカが有楽町ならOSKは浅草ってコトか?など意味不明な空想をかき立て、気にはなっていた。
しかし、東京での公演が3日間程度しか行われないため、これまで見逃してきたのである。が、見逃しつづけているわけには行かなくなった。OSKが親会社から切られる(解散する)ことになるというではないか。やばい。一度は観ておかなくては!と焦っていた。
そこへ、道楽の神様の降臨が(?)あったのだ。OSKは今後市民劇団として活動を続ける事で落ち着き、私はOSKの公演期間中に仕事の休みが取れた♪

さて、その舞台であるが、昨年上演して好評だった陰陽師・安倍晴明モノ『闇の貴公子』の新バージョンである。陰陽寮に入って間もない頃の晴明少年が、平将門、将門の娘・滝夜叉姫&おもかげ姫、蝦夷人の盗賊(?)・袴垂泰輔、百年前の陰陽師・小野篁、小野小町らが入り乱れる因縁合戦を潜り抜けるという物語。

正直なところ、1幕目の後半からはあまりに「田舎なヅカモード」で観ているのが恥ずかしくなってきまして、休憩に入った時には「ここで帰って別の劇場へ行こうかな」と思ったくらい。ツヤツヤした衣装はいかにも「サテンでございます」だし、舞台空間が大道具&役者の演技含めてすかすかしているし、演技もヅカモードなのにパッとしない。そもそも脚本がイマイチなのか全く舞台に入ってゆけない。
それにしても解りにくいというか解りやすいというか。晴明が主役なのは明快で、それは何の問題も無いが、主役の次の準主役級の人物がなんだかゾロゾロいてどうにも収まりが悪い。カップルも晴明&おもかげ姫、袴垂&滝夜叉姫、小野篁&小野小町(ちなみにこの2人は兄妹で近親相姦という設定)、賀茂憲之&美卯と4組いてうざい。式神の扱いも意味不明だし。助けてくれ!

結局、最後までちゃんと観たわけだけれど、何だかね、晴明が「運命の子」だとされるわりには、最後の解決策が単なる力業にしか見えなかったぞ。強力な呪でドッカーンと呪縛をぶち切っておしまい、みたいな感じ。
晴明より百年程前に冥界に勤めたといわれる小野篁、『アテルイ』でも描かれた東北の因縁、関東を治めた平将門など、面白そうなネタを取り揃えたのはよいが、消化不十分で熟成がなされていないんだよね。もったいない事に。

夢枕獏『陰陽師』が原作とはいえ全く別物である事は当初からわかっているし、その他の陰陽師モノと比べてどうこう言う気は無い。それでも、どうしても気になるのが、師匠・賀茂忠行の息子が憲之という設定。誰だよそれ。どうして保憲じゃないんだよぉ。あえて保憲にしない理由がわからないぞ。ってゆ〜か、なまじっかそのへんの知識がある私にとって、憲之という名前が賀茂忠行の息子として認識できないから、舞台理解の妨げになったのですヨ。
そういえば!殺陣のシーンでbondの曲が使われており、のけぞってしまいました(笑)。

で、これで終わってしまったら大憤慨の舞台だったのですが、フィナーレにラインダンスがあって、それで私は大喜び。それなりの美人さんで、脚線美を誇るお姉さん達が「やぁ!」のかけ声とともに脚を振り上げるんですよ♪いやぁ、目の保養ですワ(笑)

採点:★★☆☆☆

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