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自称☆芝居道楽委員会

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ラ・マンチャの男

2002年8月19日(帝国劇場)

本日は松本幸四郎の還暦の誕生日であり、『ラ・マンチャの男』主演1000回目の特別な日なのである。

実は、せっかくの夏休み最後の日なのに、私の本日(19日)観劇予定は前日になっても空白であった。
『まちがいの狂言』@世田谷パブリックシアターの当日券電話が繋がらなかったし、『花緑落語』@シアター・トップスは完売御礼で、劇場の狭さから言って当日券の確保はかなり困難と思われるし、『W;t ウウィット』@パルコ劇場は休みの最後に日に観るにはテーマが重すぎる。ここはおとなしく(?)納涼歌舞伎『うかれ心中』@歌舞伎座か?!でも、何となく勘九郎な気分ではないんだよね、と思っていた。
そこへ!!「19日の誕生日に主演1000回を迎える…」の記事が目に入る。そうか、他の劇場の選択肢が消されていったのは、「ミーハー根性で『ラ・マンチャの男』を観るべし」という道楽の神様のお告げだったのだ。

そういうわけで、台風が近づく中「これで当日券狙いのライバルが少しは減ったな(笑)」と微笑みつつ、帝国劇場へ向かい、無事1等(補助席)を確保。
小泉首相と同じ劇場空間で観劇したのだ。あ、勿論、幸四郎の奥様&染五郎も1階客席で観劇していました。

このミュージカル、私は1989年の春に青山劇場で観ている。「それぞれのシーンは面白いけど、結局、ドン・キホーテって何なのさ??」というのが当時の感想だった。

そして今回、「事実は真実の敵だ」「最も憎むべき狂気とは、あるがままの人生に折りあいをつけて、あるべき姿の為に闘わないことだ」など、これは!と思わせる台詞に思わずニヤリとし、舞台の持つメッセージに感心した。
が、やっぱりよく分からないんですけど、物語が…(汗)。鏡に映る己の姿を見せつけられ、夢という狂気から無理矢理引きはがされたセルバンテスはその衝撃のあまり病の床につき、しかし最後は「見果てぬ夢」を思い出して絶命。感動のラストシーン!のはずなのに、物語について行けていない私には…。

アルドンサ(松たか子)はいい声している。彼女の歌声は00年7月の『オケピ!』で確認済みだが、今回の舞台は幸四郎の娘というコネではなくて、必要とされた歌声なのだと確信した。

サンチョ(佐藤輝)は愛嬌がある。サンチョが心酔する主ドン・キホーテとの緩やかなコンビネーションにはホノボノさせられる。

肝心の幸四郎。歌声は明らかに衰えていると思う。歌い上げたときに声に艶というか張りが無くなったと感じる。1989年の舞台の歌声はさすがに覚えてはいないけれど、幸四郎の力強い「見果てぬ夢♪」に、物語は「?」ながらも感じるものがあった。やはり年齢は隠せないね。しかし、逆に、とぼけた演技は深まっているし、夢を語る場面には説得力がある。「歌舞伎役者がミュージカルを主演している」という偏見(?)によって増幅されたバタ臭さや妙な灰汁も抜けた。これからの洒脱な幸四郎に注目したいと思った。

採点:★★★☆☆

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