清水玲子の漫画の舞台化である。このところStudio Lifeは白泉社に肩入れしているのかもしれない(笑)確かに、このビジュアル系男優集団には少女漫画の世界がよく似合うのだよ。
さて、前回の『SONS』の経験を活かして(?)今回は予習したさ。つまり、事前に原作漫画、文庫全8巻を読んだのだよ。原作を読んでいるからこそ、ああ、コレは原作に忠実だなとわかるし、ああココはこういうふうに解釈しているのだな、ということもわかる。
演出家の倉田によると、これはギル(笠原)の話だ、ということだったが、私にはセツ(林)を巡る物語だと思ったね。それだけセツに清らかな透明感があったということだよ。それははかないものを守りたくなる気持ち、なのか?ショナ(高根)でなくてもセツを押し倒すだろうな(笑)。本来の主役カップルであろうジミー(深山)とアート(岩崎)は狂言回しのようだったね。
それにしても、さすがに舞台、というか、ああ、そうなんだ、と思ったのが3組のカップルのそれぞれの最期(結論)があの瞬間に凝縮していたこと。ジミーを殺すことができず自らを傷つけるアート、叫ぶジミー。瀕死のショナが「セツに伝えて」とつぶやき、それを抱きしめるしかないセツ。セツを想って涙するギルと、無理心中するリタ(石飛)。
誰が切ないってみんな切ない。だって、みんな自分のことよりも愛する人のことを思って終末を迎えるのだから。