自称☆芝居道楽委員会

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市川猿之助7月大歌舞伎「楼門五三桐」

2001年7月21日(歌舞伎座)

いつもは「絶景かな」で有名な『山門』のシーンのみの上演なので、せっかくだからと通しを観に行ったわけである。

さすが、猿之助一座。役者の質が均一で劇団としてのまとまり・充実がみてとれる。そして猿之助歌舞伎の醍醐味たる物語の運びがハキハキしている。
でもねぇ、「ああ、こーゆー話だったんだぁ」とは思っても、「葛籠背負ったがおかしいか!」の葛籠抜け宙乗りを見せつけられても、だから??って感じで、イマイチ心に残る何かが足りなかった。うーん、残念。

その中でさすがと思ったのが、『山門』の秀吉役・芝翫。
『山門』といえば、せり上がり、有名な台詞、そして山門を使っての立ち回りを観るだけで、秀吉はおまけ程度にしか思えないところだが、今回は違う。芝翫の存在によって舞台がぎゅっと締まっている。山門という大きな装置に頼ってしまいがちなシーンが、猿之助というパフォーマーと芝翫という正当派女形を得て、一幅の絵画以上の物語になっていた。

採点:★★☆☆☆

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