<先代萩 御殿・床下>
だめ、どうにもこうにも気が分散してしまう。1月に文楽で観たばかりの演目のために、こちらの新鮮味が薄かったためか、試しで借りてみたイヤホンガイドが私には邪魔だったせいか、それとも役者が悪いのか。飯炊きは完全に撃沈でした。息子が殺されてからの政岡(鴈治郎)の嘆きも私にはひどく芝居がかって見えて感動できなかった。つまらん。
分かってはいたのだ、観たこともあったし。つまり「床下」の仁木は、スッポンから現れて意味深に、花道を引っ込むだけの、しかも一言の台詞もない役だということは。それでも揚げ幕に仁左衛門が引っ込んだ時はなんだか笑ってしまいそうだった。美味しいぞ、仁左衛門。
<口上>
おお、羽左衛門だ!!重鎮の貫禄があるね、やっぱ。
本拠地と言うこともあってかやはり鴈治郎には拍手が大きかった。
仁左衛門の「夜の部は床下に出ておりますが、台詞が一言もなく…皆様是非昼の部にもお運びを」には笑わせていただきまして、ついでに嬉しいから拍手しちゃいました。
最後を締めるのは菊五郎。「すっきり爽やかな芸風と、同じくすっきり爽やかなプライベートでテレビや雑誌に話題を提供している…」とやってくれました(笑)
<六歌仙>
やはり三津五郎の踊りは気持ちが良い。シャキシャキとしたテンポがあって、観ていて気持ちがスッキリするのだ。この人の踊りならもっといろいろと観たい、そう思わせてくれる嬉しい役者である。