5年越し?くらいの夢がかなってt.p.tの舞台である。
『蜘蛛女のキス』は以前、ミュージカルで見たことがあるが、今回の舞台のほうが迫るものがあった。(120席くらいの劇場のほぼ中央、最前列という場所的条件であることを差し引いても。)
今の私には、この芝居から受けた強い印象が何であるか説明できるだけの経験と言葉を持ち合わせていない。
私なりに感じたことと言えば、他人に自分を安く売らないこと。自分を貶めないこと。最低限の自分の誇り・尊厳を守ること、かな?(無論これはプライドを守るために生きる、ということではない。)自分が誇れる自分であるために生きる、その生き方はなんと気高く、残酷なのだろう。人が本当の意味で強く生きるということは、なんと簡単な原理で、そしてなんと困難なのだろう。ああ、全く、本当に、言葉にできない…。
もっと、年齢を重ねて、自らの人生を振り返りたくなった時、再びこの芝居に出会いたいと思う。