自称☆芝居道楽委員会

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2007年☆映画録

映画館に足を運んで観た映画の羅列です。題名/制作年/制作国/監督/ひとこと感想の順で示しています。上が最新、下に行くほど古い記録です。

『俺たちフィギュアスケーター』

2007年/米国/ウィル・スペック、ジョシュ・ゴードン
「×××依存症」キャズ(ウィル・フィレル)と、「夢は叶うよ」ジミー(ジョン・ヘダー)の大まじめにバカバカしい男子フィギュア「ペア」…!! 衣装、振り付け、難易度ウルトラC超の大技、そして数々のエピソード、どれもが徹底的にお目出度い。笑った、笑った。

『暗殺 リトビネンコ事件』

2007年/露国/アンドレイ・ネクラーソフ
「全てを語った」と言って微笑むリトビネンコ。マリーナは一筋の涙を流して、夫リトビネンコがイスラムに改宗したことを語る。そして最後に言うのだ「ポリニウムはどこから来たの?」

『onceダブリンの街角で』

2006年/アイルランド/ジョン・カーニー
言葉をのせた音楽というのは、どうしてこう心を打つのだろう。出逢った男女が恋愛に走るだけが、男女の関係ではない。すれ違う恋人のもとに帰るのも新しい一歩なのだ。

『いのちの食べかた』

2005年/オーストラリア・独/ニコラウス・ゲイハルター
生き物がどうやって食品になるのか。その様子をナレーション無し、従事者のコメントも無しで淡々と写してゆく。生き物が食べ物になる、それは産業であり、笑っちゃうくらい流れ作業なのだ。

『カフカ 田舎医者』

2007年/日本/山村浩二
『校長先生とクジラ』『頭山』『年をとった鰐』『こどもの形而上学』と合わせた一挙上映。山村アニメ独特の、ぽったり&ぐにゃりとした時間軸に出会う。カフカと山村の取り合わせは実に上手い。田舎医者の声(茂山千作)が洒脱であって深い。

『やじきた道中 てれすこ』

2008年/日本/平山秀幸
とことんイイ人な弥次さん(中村勘三郎)、お酒が入ると怖いヘボ役者・喜多さん(柄本明)、足抜け花魁お喜乃(小泉今日子)と役者が揃えば、珍道中にならないわけがない。宿泊客のすたすた坊主踊り、大阪奉行所で「てれすこの干したのをすてれんきょうと言ってはいけないのなら、イカを干したスルメはどうなる!」と凄むオヤジ、てれすこを食べて畑に埋められた弥次さん等、ばかばかしく面白い。

『ヘアスプレー』

2007年/米国/アダム・ジャンクマン
ミュージカルはやっぱり明るく歌って踊ってハッピー!だよね!笑顔とビッグヘアーが弾けるトレーシー(ニッキー・ブロンスキー)を筆頭に魅力的な人物が勢揃い。60年代のダンスと洋服、そしてヘアスプレーでキメた髪型。スタンディングオベーションしたいぞ。

『ミリキタニの猫』

2006年/米国/リンダ・ハッテンドーフ
ミリキタニの強い言葉に、ミリキタニの精神を支える絵に、ドキドキする。そして、監督リンダとの繋がりの中でミリキタニの気持ちが動き、人が動いていく様が心地よい。

『ルートヴィヒ』完全復元版

1973年/伊・仏・西独/ルキーノ・ヴィスコンティ
18歳の若きバイエルン国王即位から40歳の謎の死まで、ルートヴィヒ2世(ヘルムート・バーガー)の人生を描ききった大作。衣装も、調度品も、全て当時の様子を再現しているのだろう。ルー王の趣味丸出しのホーエンシュヴァンガウ城やリンダーホフ城でルー王の世界に浸りきる4時間。これでルー王やオーストリア皇妃エリザベート(ロミー・シュナイダー)等の登場人物達がイタリア語ではなくドイツ語を喋ってくれたら完璧なのに!

『ミルコのひかり』

2005年/伊/クリスティアーノ・ボルトーネ
映画と音を愛するミルコ少年(ルカ・カプリオッティ)の表情、そして盲学校の仲間達のはしゃぐ様子が楽しく、暖かい。

『TOKKO 特攻』

2007年/米・日/リサ・モリモト
元特攻隊隊員の言葉が染みる。「8月7日に広島を一日かけて歩いて、それで戦意が喪失したっていうか。」「広島、長崎の人には申し訳ないけれど、(原子爆弾が落ちて)これで日本の敗戦が決まった、もうこれで(特攻命令はおりないから)自分は助かったんだと、思いましたよ。」「敗戦って聞いて吃驚しました。自分は生き残っている!って。I am still alive!自分は(特攻に出て)死ぬんだと思っていましたから。」

『100万ドルのホームランボール 捕った!盗られた!訴えた!』

2004年/米国/マイケル・ウラノヴィック
アメリカといえば、野球大好き。アメリカといえば、訴訟社会。アメリカといえば、一攫千金。バリー・ボンズの年間最多本塁打記録・73本目のホームランボールを巡る、大人達の大騒ぎ。誰もがやたらと熱く語っているのが、滑稽!

『選挙』

2007年/日・米/想田和弘
ひたすらに、山崎和彦の市議会議員補欠選挙運動を追いかける。山崎は街頭に立ち、選挙カーに乗り、後援会や地元の運動会に顔を出し、とにかく120分間ずっと選挙運動をしている。浮世離れした神経と純粋さが無いと、あんなアホな名前連呼などできやしないのだ。

『アヒルと鴨のコインロッカー』

2006年/日本/中村義洋(原作:伊坂幸太郎)
上手く出来た話だからこそ、映像化されたことで見えてくるあれこれに細かくツッコミを入れたくなる。ちなみに、アヒルと鴨の違いは普通の国語辞典を見ても分かります。アヒルは家鴨ですから。

『コマンダンテ』

2003年/米・西/オリバー・ストーン
カストロが語ったことのその根底にあるコトは、たぶん私には理解出来ていない。けれどもその言葉の持つ力、そして語る人物の姿は見えていた。

『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』

2005年/独・米/シドニー・ポラック
またしても一人、猛烈にきになる建築家に出会ってしまった。フランク・ゲーリーの造形美に触れたくなって、バルビオ・グッゲンハイム美術館に足を運ぶ自分の姿をイメージした。

『クイーン』

2006年/英・仏・伊/スティーヴン・フリアーズ
エリザベス女王(ヘレン・ミンレン)の心の内は、こうだったのだろうと思わせる。ランド・ローバーを自ら運転して(昔であれば乗馬なのだろう)鹿狩りをし、ちょっと古風だがしっかりした仕立てのワンピースを着て、3連の真珠のネックレスが嫌味ではない。これが、国のために命を捧げる、慎ましさと品位のある女性なのだ。

『ロストロポーヴィチ 人生の祭典』

2006年/露/アレクサンドル・ソクーロフ
チェロ奏者ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(愛称スラーヴァ)の音楽への愛と、人間としての愛嬌。スラーヴァの妻であり元オペラ歌手ガリーナ・ヴィシネフスカヤの強過ぎる歌声と、射るような眼差し。映画ではなく、実演に接したかった。

『クロッシング・ザ・ブリッジ 〜サウンド・オブ・イスタンブール〜』

2005年/独・トルコ/ファティ・アキン
ヨーロッパとアジアの中継地に掛けられた橋のような場所、イスタンブール。トルコ発の音楽ロードムービーは、アジアとかヨーロッパという区分けの無意味さを示す。トルコは深い。

『ブラックブック』

2006年/蘭・独・英・ベルギー/ポール・バーホーベン
エリス(カリス・ファン・ハウデン)ことユダヤ人ラヘルはどうやって生き残るのか。オランダ人の反ナチスレジスタンス達はどう動くのか。ナチスの軍人を巻き込んで物語は二転三転。サスペンスとしての面白さ、そして、終戦後に売国奴と同胞から詰られる怖さ。

『善き人のためのソナタ』

2006年/独国/フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
国家保安省(シュタージ)局員ヴィスラー(ウルリッヒ・ミューエ)の瞳の揺らぎは最小限に押さえられ、ごく稀にだけ表情を見せる。対して、劇作家ドライマン(セバスチャン・コッホ)の瞳は揺れ動く。2行の為の、2行とその表情が活きる、見るべき映画。

『春のめざめ』

2006年/露国/アレクサンドル・ペトロフ
ルノワールのような油絵が動き、少年の思春期の目覚めを柔らかく描く。こってりとしたアニメーション。

『岸辺のふたり』

2000年/英国・蘭国/マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
逆行のために父と娘の表情は見えず、ただ陰がうごくのみ。にも関わらず、8分とは思えない深い物語がある。短編アニメ万歳。

『Presents うに煎餅』

2007年/日本/石井貴英(原作:角田光代)
羽月(戸田恵梨香)って一人暮らしの女の子なのに、マンションのドアに鍵をかけない。貧乏といいつつ留年し続けて大学に居残りできる悟君(平岡祐太)って…。前髪をいじる安田君(黄川田将也)が、付き合って2カ月程度の羽月が「キャンデーより煎餅好き」と知らなくても当然。なんだか違う星の話のようだ。

『チョムスキーとメディア マニュファクチャリング・コンセント』

1992年/加国/マーク・アクバー&ピーター・ウィントニック
メディア論として実に面白い。時折挟み込まれるイメージ映像?の笑いのセンスも素敵。インターネットが全盛を迎えた今、是非とも最新のチョムスキー論を聞いてみたい。

『ドリームガールズ』

2006年/米国/ビル・コンドン
ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)率いるコーラスグループの成功譚は、ありきたりながらも心地よく、徹底的にR&Bな音楽がガツンガツン響く。カーティス(ジェイミー・フォックス)の辣腕マネージャーぶりも爽快。

『不都合な真実』

2006年/米国/デイビス・グッゲンハイム
アル・ゴア元米国副大統領の、地球温暖化問題の講義を聴く94分。目新しい事実が提示されるわけではないが、改めて自分は何が出来るかなと気持ちよく考えられる。そして、何故ブッシュが大統領選を力業で強引に征したのかも、わかる。

『オーロラ』

2006年/仏国/ニルス・ダヴェルニエ
「踊り」とは、つまり欲望?感情? 求婚の時にだけ「踊り」が許されるとは、何と野性的・動物的なのだろう。実に豪華な珍作。

『キンキー・ブーツ』

2005年/米国・英国/ジュリアン・ジャロルド
私って、不況に喘ぐ英国の田舎町で一念発起大成功な映画がしみじみ好きなんだな〜。カリスマ・ドラッグ・クイーンのローラ(キウェテル・イジョフォー)の強気と弱気、What can I do?が口癖の経営者チャーリー(ジョエル・エドガートン)のダメっぷりが、いとおかし。

『トランスアメリカ』

2005年/米国/ダンカン・カッター
スカートの中に何があるのか、ってこと。念願の性転換手術後に「痛いよ〜」と泣くブリー(フェリシティ・ハフマン)と、ラスト振り返って脚癖を注意するブリーが素敵。息子トビー(ケヴィン・セガーズ)の目線にはドキドキ。

『硫黄島からの手紙』

2006年/米国/クリント・イーストウッド
脚本が悪いのか、監督の演出が悪いのか、何が伝えたいのかよく分からない。「靖国で会おう」の台詞を米国映画聞くことができたのは、成果なのか?

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