デジタルミュージックと自己嫌悪


みなさんはCDを買うとき情報ソースはどこから得ているのでしょうか。
僕の場合は既知のミュージシャンの場合はオフィシャルサイトやアマゾンから、聴いたことがないミュージシャンの場合は主に店頭の試聴機で聴いてみてよければ購入というパターンが多いです。


よくアマゾンである「XXさん、これがおすすめ!」みたいなのはシステムを構築しているエンジニアの方々の苦労は十分理解できますがどうも買う気がおきません。また、ネットでの試聴もあまりしません。30秒聴いたぐらいで購入に踏み切れる決断力は持ち合わせていないのです。

そんなわけでよく試聴機を利用しているのですが、正直これはあまりいいシステムとは思えません。
複数枚のCDが試聴機にセットしてあって顧客は聴きたいCDがセットされているディスクナンバーを選択して聴くわけですが、何枚CDがセットしてあったところでCDプレイヤーが1台しかないのですから一人しか聴くことができないわけです。

ですから試聴したいCDがある試聴機がすでに使用されている場合は、先客が聴き終わるまで待たなくてはいけません。
これは正直かなりイライラします。とくに先客が聴いているCDが自分の好みのミュージシャンではない時などは「そんなの聴いてないでさっさと立ち去れ!」と心の中で何度も叫んでしまいます。


先客を待つ間は何をしていればいいのでしょう。
良識ある人は少し離れたところで様子を伺います。
あまり近づいて相手に不快な思いをさせるのは失礼なことですから。

でもなかには厚かましい方もいらっしゃいます。
以前プライマル・スクリームのライブ盤を試聴していたら、男性客にぴったり背後につかれました。
これをやられるとかなりキツイです。5分でギブアップしてしまいました。

自分の精神力のなさがすこし情けなかったのでせめてもの抵抗としてヘッドホンを所定の位置に置かずに、ニヤリと笑いながら直接手渡してやりました。彼は少しバツの悪そうな顔で受け取りました。
ちょっとだけ勝ったような気もしますが基本的には僕の負けです。相手を睨みつけて追い返すぐらいの気迫が欲しいものですがまだまだ修行が足りません。


あと、こんなこともありました。

ローリン・ヒルのソロ・アルバム「ミスエデュケーション」を試聴していたときのことです。
もうほとんど購入の意志を固めていたにもかかわらず、ヒップホップ系のCDを買うのは初めてだったこともあり、じっくりと試聴していたら後ろにいた女の子が空いているヘッドホンを付けておもむろに試聴をはじめてしまいました。

以前から1台の試聴機に2セットのヘッドホンが付いているのは無駄だと思っていたのですが、こういうケースを想定してのことだったのでしょうか。でもこの場合選曲の権利は先客である僕の物です。多少遠慮はありましたが自分の好きなようにスキップさせていただきました。でも、本当は一人ならじっくり聴いていたのに、彼女に対して自分に優先権があることを知らしめるためにわざとスキップしてしまったような気もします。

なんて小さいヤツなんでしょう。




今日も試聴したいCDの入っている試聴機に先客がいました。

僕が聴きたかったのはウイリー・ワイズリーの新譜だったのですが、彼女が聴いていたのはグウェン・ステファニーのソロ・アルバムでした。
言っちゃ何ですがもう新譜じゃありません。彼女の隣の試聴機で聴きたくもないCDを試聴しながら「そんなの今頃聴いてないでとっとと立ち去れ!」と思っていたら本当に立ち去ってしまいました。ここですぐに隣に移るといかにも追い出したみたいなので少し時間をおくことにしました。

でも、その間に誰かがひょいと現れて試聴を始めてしまったらなんのために横で待っていたかわからないので、結局数秒しか時間をおくことができませんでした。

なんて小さいヤツなんでしょう。




iTunes の登場でデジタル化された音楽の販売が主流となってきていますが、所有欲の強い僕にとってはそれほど利用頻度の高い物にはならないような気がしています。お金を払う以上はジャケットがあってメディアがなくてはいけないという気持ちが強いのです。

一番最初にデジタル化するべきなのは試聴機なのではないでしょうか。これをデジタル化すればCDプレイヤーの台数という制約がなくなりますのでヘッドホンの台数分だけ同時に試聴できることになります。同じ音源への同時アクセスも問題ありませんので人気のCDの試聴を一度に多くの人が行うことが可能となります。

店舗側にとってもコスト面、運用面ともに大きなメリットがあるので是非実行して欲しいものです。

そうなってくれれば自分の小ささを認識して自己嫌悪に陥ってしまう機会が間違いなく減るでしょうからね。

Posted: 日 - 8月 28, 2005 at 12:25 午前          


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