ライブエイト雑感
先週末はライブエイト三昧だった。
ボブゲルドフによれば今回はライブエイド2ではないらしい。チャリティではなく、G8首脳に援助金の倍増と債務の取り消しを求めるのが主旨なんだそうだ。
ライブエイドと比べると政治色の濃い音楽イベントだ。そのせいかステージのスクリーンにはこれでもかというくらいアフリカの悲惨な映像とG8首脳の映像が写される。言っちゃなんだが多すぎだ。テレビで見ている人へのアピールも抜かりない。CMのかわりに悲惨な映像が流れるのはもちろんだが、「アフリカでは3秒に一人死んでる」「500,000はただの数字ではない、実際に人が死んでる数なんだ」「お金は要らない、貴方の顔が欲しい」のメッセージがいやと言うほど流れる。口の悪い後輩から電話がかかってきて「あのー、指ぱっちんはポール牧と関係あるんですか?」などと言ってきた。これは3秒に一人、人が死んでいるということを表すために著名人が次々に出演して3秒に一回指を鳴らすという映像のことを言っている。この後輩もかなり不謹慎ではあるが、かなりあざとさを感じる映像なのもまた確かだ。僕が覚えちゃうぐらいだから効果的なのはわかるけどもうちょっとあっさりやってもよかったんじゃないか。あれだけしつこく見せられるとちょっと勘弁という気分になってくる。
あと、ボブ・ゲルドフがわざわざ20年前のライブエイド当時にあと20分で死ぬといわれていたけど立派に成長したというアフリカの女の子(かなりかわいい)を連れてきて「あれ(ライブエイド)を失敗とは言わせない」ってステージでアピールしていたのもちょっといただけなかった。かなりくどかったし、だったらこのイベント「ライブエイド2」でもよかったんじゃないの?とツッコミを入れたくなってしまった。
ライブエイドの時の映像はかなり編集されていたので実際は今回と同じようにしつこいほどのメッセージがあったのかもしれないけれど、もうちょっとスマートだったような気もする。まあやりたくても技術的な問題でできなかっただけかもしれないけれど。
ライブの方はやる前からわかっていたことだけど、前述したあざとさやしつこさを差し引いてもやはり超豪華メンバーのロンドンのライブが一番盛り上がった。
なかでも一番盛り上がっていたのはロビー・ウイリアムス。ハイドパークが揺れんばかりの盛り上がり。国民的スターというのは本当だったんだとあらためて認識した。ぜひステージを見てみたい人だ。
つぎに盛り上がっていたのはマドンナかもしれない。"Music"はこういうイベントにはぴったりの歌だ。さすがに激しいダンスはもう踊らないけど要所要所でカッコ良くキメてくれる。
ロンドンの出演者のほとんどは前述のように映像やMCでライブエイドの主旨をアピールしていたのだけれど、ピンクフロイドだけは別格の扱い。バックのスクリーンにアフリカの映像が出ず、例の豚やら白いレンガ壁やらが映し出されている。あくまでもピンクフロイドのステージなのだ。演奏曲数もトリのポールと同じ4曲だった。これが出演の条件だったのだろうか。
ポールは今回もトリ、[Long
and winding
road]を歌うバックのスクリーンに、ワインディングロードの先にG8開催地であるエヂンバラの文字があるという映像が映し出される。。今回[Let
it
be]じゃないのはそういうわけか。相変わらずいろいろ利用されちゃうポールなのであった。こういう催しに人一倍協力的なのにあんまり深く考えているように見えない損な人。でもやっぱり外せない人。
[Long...]が終わるとヘイジュードのコーラス部分の演奏が突然始まり、出演者全員が出てきて大合唱。
わかっちゃいたけど[Do
they know it's
Christmas?]をやらないのはやっぱり寂しい。
ボブ、どうでもいいことにこだわるなよ。
で、アメリカのステージはどうだったかというと、ただでさえ弱いメンバーの上に有名どころをヨーロッパのステージに取られて抜け殻状態だったはずなのに、思っていたよりずっと楽しめた。
デスチャ、ブラックアイドピーズ、リンキンパーク等の旬のグループに加えてボンジョビ、スティービーのベテラン勢も元気。
なによりUKと比べて説教くさい雰囲気がないのがいい。出演者も聴衆もたんなる夏フェスみたいな雰囲気だ。
アメリカにとってはアフリカもG8も遠い国の出来事ってことか。
ライブエイドのときはアメリカのステージも主役はデュランデュランだったりミックジャガーだったりでアメリカ人の影が薄かったが今回はとってもドメスティックなメンバーなので聴衆も盛り上がっている。ロンドンのステージに出演したマドンナ、マライア、REMが出てればイギリスより上だったかもしれない。あ、マドンナって今はイギリス人か。
以下は雑記
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・マライア・キャリーはもうピッチピチ、ボディコンドレスの編み上げ部分がゆがんでる。でも今回の新作が評判がいいだけあってステージは見事。
No1ヒットになったばかりの"We
belong
together"をちゃっかり歌うあたりはさすが商売っ気たっぷり。
・エルトンのステージは全然盛り上がっていなかった。やはり結婚の影響だろうか。すこし可哀想だった。
でもゲストで呼んだ男性歌手とキスしたりしてたから自業自得か。
・リチャード・アシュクロフトがコールドプレイを従えて"
Bitter Sweet
symphony"を歌ったのは鳥肌ものだった。
・この20年で大分変わってしまった人達
サイモン・ルボン→いまや竹内力、ほかのメンバーはそんなに変わってないのに。
スティービー・ワンダー→いまやジャバザハット、ニューアルバムはまだ?
アニー・レノックス→いまや松金よね子、でもそのパフォーマンスはあいかわらず素晴らしい。
ピーター・ガブリエル→いまやショーン・コネリー、やる曲はいわゆるワールド・ミュージックってやつだ。こんな時ぐらいみんなが知ってる曲やればいいのに。
・いい年の取り方をしてる人々
ブライアン・フェリー→ジェラス・ガイよかったっす。
・見事なまでに変わってない人々
ボンジョビ→全員若い頃の体型でカッコイイ、見習えサイモン!
変わってるかどうか知らないけどUB40
のボーカルがブ男で笑った。
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正直言って遠いアフリカのことなのであまり実感がわかないのだが、イベントの主旨は理解できたし反対する理由はない。
2回目だとやる方も見る方も色々しがらみができたり邪念が入ったりしてなんとなくすっきりしない部分もあったけれど、音楽イベントとしては今回も楽しく、素晴らしいものだったのだけは間違いないです。
Posted: 土
- 7月 9, 2005 at 07:30 午後