ガーデニングブーム以来、割に多い相談の一つに、庭を改造したいのだがマツやウメの古木を切るわけに行かないというものがある。よく聞いてみると、実はそれらの木が気に入らないわけではなく、家人の様々な思い入れをかたくなに拒む日本庭園というものに辟易していることが多いみたいなのだ。
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日本庭園の下生えには、センリョウやマンリョウ、ヤブコウジ、ヤブラン、ジャノヒゲ、キチジョウソウなどがよく植えられますが、これらの植物は、餌の不足する冬場に実をつける貴重な植物でもあるのです。
ツバキの花弁の傷は、メジロやヒヨドリが蜜を吸いに来たときに出来たもの。餌台を作るのも良いけれど、サザンカや乙女ツバキなどのように蜜をたくさん出す木を植えておく方が、鳥たちには親切かも。
ネズミモチの生け垣
黒い実は鳥たちに人気がある。生け垣は身近な生き物たちの食料源や隠れ家になるだけでなく、移動経路としての機能も見逃せない。個人の庭にビオトープ・ガーデンの機能を持たせるなら、生け垣や街路樹はそれらをつなぐコリドー(生物回廊)の役目を果 たすはずだ。区によっては環境回復の重要な足がかりとして助成金を出すところもある。ブロック塀のように地震で崩れる心配も無いので、お勧め。
コリドー(生態学的回廊)
せっかく町中にビオトープ・ガーデンを作っても、そこにたどり着ける生き物がいないのでは、ただのガーデニングと変わりません。こんなとき近所の庭や生け垣、街路樹は生き物たちがやってくるための大切な通 り道になります。生き物たちの移動経路をコリドーと呼び、環境先進国ドイツなどではビオトープを結ぶために道路脇の植え込みを生き物たちの移動のためにわざわざ整備したりしています。イギリスではヘッジローと呼ばれる牧場の生け垣が同様な機能を持つことに注目して、都市に自然保護区を造るときヘッジローの技法を応用した茂みの造成を行っており、それが野生生物の生息や移動に役立っているそうです。
庭に生け垣を作るとき、なるべく色んな種類からなる混ぜ垣を作ることをお勧めします。四季折々の花や木の実が、きっとさまざまなお客様を呼び寄せてくれるに違いありません。生け垣の根本にアイビーやランタナ、アガパンサスなどのグランドカバープランツを植えておくと、羽のない生き物たちにとっても利用しやすい環境が作られるはずです。
ヤマユリやカノコユリをもとに改良したカサブランカやルレーブなどといったオリエンタルハイブリッド系と呼ばれるユリたちは明るい林の中のような半日陰を好みます。
グランドカバープランツで植え込みを縁取って、落ち葉をためる工夫を。
様々な生物が住めるようになり、土の状態も改善される。落ち葉はゴミではありません 。生態系回復の鍵を握る大切な財産と言ってもいいのでは?と思います。落ち葉のエリアに色んな宿根草や球根植物を植えておけば、あまり手をかけることなく一年中花を楽しむことも出来ます。
しんきんVISA はれ予報
特集「ビオトープ・ガーデンのすすめ」2000/3 から
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