ぽけ・び!
気ままニュース
84


ことしもよろしく
2003'1'1


「あけおめことよろ」がこの頃の挨拶だげな

 あけましておめでとうございます。
気分的には

初空を夜着の袖から見たりけり
壁の穴や我初空もうつくしき      一茶

ってな地味〜な気分の新春、と言うより、なんだかいっこうに実感が湧かないまま年が明けたような。周りの雰囲気で不承不承納得し始めて、気が着いてみれば、あらま、新春のご挨拶画像なんか用意してないじゃぁ〜りませんか。
大変だ。さっそく手近にある物でねつ造したのがこれ。吉祥木のセンリョウとヤナギ、それに和紙やら金赤のラッピング用ネット、麻ヒモ。くるりとループを作って麻ヒモで結わえてスキャナーで取り込んで。何というか、デジタル押し花ですな。便利な世の中。
  センリョウ(千両)はChloranthus Glaber。冬に鮮やかな赤い実とみずみずしい緑のコントラストが美しく、冬場の野鳥たちの食料源としても重要です。センリョウ科の同じ仲間にマンリョウ(万両)、カラタチバナが百両、ヤブコウジが十両と呼ばれ、その名のとおり縁起のよい植物として古くから正月の床飾りの寄せ植えや切り花として使われてきました。
  シダレヤナギはSalix babylonica var. lavallei 。アスピリンの原料だって事はご存じでしたか?しかも、大腸がん抑制作用まであるんだとか。ヤナギは春の復活、蘇生のシンボルとされており、邪気を払うために家の軒端にその枝を挿すことも行われたんだそうですよ。もちろん、コムラサキの食草としても重要だったりして。

 さて、吉祥木の共通点って何でしょう。
思いつくままにあげてみましょうかねぇ。
1.常盤木
  常緑樹の生命力ですね。不滅のイメージなのかな。
マツやタケなど
2.常緑な上に冬場に赤い実がなる
  この辺はクリスマスカラーと共通性があるよね。
  不滅の緑と血潮の赤。
ヤブコウジ、カラタチバナ、センリョウ、マンリョウ、クロガネモチ 、オモトなど
3.新しい葉や実が成熟するまで前年の物が残っているもの
  代を重ねる、子の成熟を見守るなど
ダイダイ、ユズリハ、ウラジロなど
4.トゲのあるもの
  魔よけですね
ヒイラギ、アリドオシなど
  この他にも探せばまだまだ地方ごとに色々あるんでしょうねぇ。でも、共通 する物は、植物の持つ不死のイメージを種族の繁栄に結びつけているって言う点なんでしょうね。

  ところで、わざと外したナンテンですが、これは実や葉をお赤飯に添えたり、ナンテンの枝で作った箸は不老長寿のシンボルとされたりと、昔から人気のある植物でした。こういう民間伝承のある植物から抗菌作用のある物質や新しい有効成分が発見されるって言うのは、今では珍しくなくなりましたよね。かつては迷信だと言われていたものの中には当時の科学技術のレベルでは検出出来なかった素晴らしい物が隠されていたりするんですね。呪術的洞察がしばしば科学に先行する例というのが、クロード・レヴィ=ストロースの「野性の思考」(みすず書房)に結構詳しく紹介されていたりするんだけれど、もう古本でしか手に入らないんですねぇ。これって、科学する者が忘れてはいけない側面 だと思うんだけれど。

吉祥木について、もう少し調べてみたら、色々面白いことが解ってきた。

1.常盤木
  一年中常に青々とした緑を保つ常緑樹の枝が使用されるのは、それが神さまの尽きることのない恩恵の証とされるからです。
 面白いのは、榊や姫榊(ヒサカキ)が吉祥木でないことです。少なくとも、ウェブ上では見つかりませんでした。

  門松は本来、柴または榊などを祭りの斎(いみ)のしるしに差したもの、椿を立てて歳の神を迎える地方もある。椿の木は万葉の昔には神聖視されたが、その後の武家社会では首が落ちるとして忌み嫌われるようになる。門松には榊・栗・楢などの木も使われることがあったようですね。平安時代末期から、門松は正月になくてはならない風俗として普及していき、鎌倉時代から、竹をいっしょに飾るようになったといわれる。梅はさらに後になって添えられたもの。 中国では、松の枝を門戸に挿(さ)して、門神(もんじん)を祀(まつ)ったり、贈り物に松の葉を添えたりした。門前に松を立てたのは中国の風習に倣(なら)ったものなんですね。

  は紙垂を付けて玉 串にしたり、神さまの依代(よりしろ)とする他に、神さまの宿る所としての神離(ひもろぎ)に使われたりしています。榊が生育しない所があるので、その地方では同じ常緑樹である杉・樅(もみ)・樫(かし)・姫榊などを代わりに使っています。いずれも吉祥木でないあたり、なかなか微妙ですね。 微妙と言えば、その生命力の強さから吉祥木とされている柳は、霊的な力ゆえに返って人家に植えることを嫌われたり、結構複雑かも。

  門松と言えば今では松竹梅ですが、孟宗竹と梅は中国から来たもの。松飾りも中国の影響だったと言うことになります。土着の文化、特に冠婚葬祭からワンクッション置いたものが、吉祥木になっているとも言えそうです。

2.常緑な上に冬場に赤い実がなる
  日本では、青は水・命・日常的変化を表し、赤は火・再生・非日常的変化を表す。
  不思議なのはアオキが吉祥木でないこと。ヨーロッパに渡って、あちらではクリスマスに欠かせない木になっているというのにね。

 この他に言霊的なもので吉祥木にされているものもあるけれど、語呂合わせや駄 洒落的とも言えるんで、今回は外しちゃいました。これって根拠薄弱な割に結構多いんだよね。

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良いお年を
2002'12'28




 昔作ったお正月飾りをご紹介。

  って、今年のはこれから作るのだ。1個だけ、ね。
 ダイオウショウ、和紙(紅白)、ラフィア。見た通りの品で、解説が要るのかどうか。葉っぱの先に木工用ボンドでちぎった和紙をくっつける。残りの和紙で根本をくるんで、ラフィアの束を結ぶだけ。釣り金具はワイヤーを1本幹の先端にくくりつけてある。バランスさえ注意すれば簡単。




 クロマツ、サンキライ水引。
 松の小枝の根本をワイヤーで束ねたブーケに、しっぽを付けてドアスワッグに。水引とサンキライのしっぽは、十分長く取れないとバランスが悪いので要注意。マツが意外に重いんだよね。

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