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またまた共存の庭
2002'11'27



お食事中のスズメ

 11/17にテクノ・ホルティ園芸専門学校の野外実習で、新宿中央公園と代々木公園に行って来た。いわゆる手入れの悪い公園「新宿中央公園」がいかに自然回復の足がかりになっているか、そして、間断なく入り込んでくる野生生物を、いかに積極的にガーデニングに取り入れていくか、そのガイドライン造りのモニターも兼ねての授業だ。

 代々木公園の林の日だまりで、メヒシバやエノコログサなんかの種をついばんでいた。ヒトから餌をもらった経験があるのか、3mぐらいの場所でカメラをかまえても逃げなかった。これから冬に向けて、いっぱい食べておかないとね。



イヌビエも
野鳥に人気

 新宿中央公園のイヌビエ。穂がついばまれてぼろぼろになっている。雑草とは言え、こんなに利用されてるんです。庭の隅でも、気にならない場所があったら、雑草取りを少し控えるだけでも、小鳥たちの来る楽しい庭造りが出来るんです。雑草をある程度残すことのメリットとしては、他にトラップ植物効果 というのもあります。あまりにも徹底的に除草してしまうと、行き場を失った生き物たちが園芸植物にたかるようになってしまうんですよ。



エノコログサ!

 ここまで大きな純群落になると。さすがに圧巻だけど、面 積比的に3割ぐらい、この時期に花の咲く園芸植物が混植されてると、それだけでもグラスガーデンとして成立させられる。ポイントとしては、だいたい同じ高さの植物を選ぶことと、たとえばキバナコスモスみたいに茎のラインが綺麗で繊細な感じの物を選ぶことかな。流行りのワイルドフラワー+イネ科の雑草って感じでイメージしてもらうと分かり易いかも。もちろんペニセタムやカレックスなんかを混植してもいいかも。
 他に、キンエノコロやムラサキエノコロと言った素晴らしい素材も、日本にはあることも忘れずにね。



カゼクサ

 代々木公園のシルキーな草むら。ここにも色んな野鳥たちが食事に来ていた。秋口の花の時期には流行色のスモーキーパープルの煙がかかったようになる。カゼクサは道路の脇などに生える、踏みつけに強い植物なんで、繁りすぎないよう年に1〜3回たかさ5〜10cm程度に軽く刈り取って維持します。ここは膝下ぐらいの繁みになっていて、その中を歩くのはなかなか楽しい。



カラスの行水

 交替で見張りながら、結構熱心に行水していた。カラスの行水って、実は結構きれい好きなんじゃん。

 カラスは、ゴミ捨て場やゴミのうち寄せられる海岸で食べ物をさがすんで、ハジラミやダニがつきやすいんです。だから、一日に何度も水浴びをして身体をきれいにするんですね。



カラスが食べた
カラスウリ

 もちろんヒヨドリもついばんでいたねぇ。このカラスウリ、「たまずさ(玉 草)」という風雅な別名も持っているそうな。カラスウリの種子の形が、昔の艶文の結び文に形によく似ているところから、そういう別 名が付けられたそうです。僕にはカマキリの頭に見えるんだけど、やっぱり昔の人は考えることも雅だったのねぇ。
 野鳥に食べられた恋文は、あちこちの庭に届けられ、夏の夕方、白い神秘的な花を着けるのだ。



お食事のメニューは何?

 カルガモ君たちが、池の表面に積もったケヤキの落ち葉の間を盛んにすくっていたけれど、いったい何を食べてるのかまでは解らなかった。多分池に落ちた雑草の種なんだとは思うんだけれどね。



アカンサスとカラムシの繁み

 お互いがテクスチャーの違いを際だたせ合って、面 白い繁みだと思う。代々木公園の池の近くで。
 茎の皮から採れる繊維が織物の原料として使われる。カラ(茎)をムシ(蒸し)て繊維を採ることからカラムシという。カラムシ織りを仕事で作っているご夫婦を知っているけれど、それはもう美しい品が出来るんで、本当に驚かされる。素晴らしい素材が合成繊維などの安物に駆逐された昭和という時代を思い起こすと、あれは復興という名の悪夢の時代だったかも知れないなんて思ったりもする。
  最近ではカラムシ織りを作ってみるサークルまで現れている。里山の保護や再利用が叫ばれる中、こういった伝統産業の素晴らしさが改めて見直されない限り、本当の意味での回復にはほど遠いように思える。営利的に回っていかないようでは、永続的な利用は困難だものね。



グラスガーデンコーナー

 花の小道にある、ペニセタムと矢羽根ススキの繁み。ツリガネにんじんやワレモコウなんて言う草花も一緒に植えると、また違った魅力が出てくるけれど、ホクシャやメドーセージなんかと合わせても色のコントラストが楽しめる。



チカラシバ

 Pennisetum alopeculoide。れっきとした日本のペニセタムだ。これもぜひ仲間に入れたいね。もちろん、海外ではすでに園芸化されています。力強いラインなので、それに負けない植物を合わせたり、この植物をメインに仕立てて周りを繊細にするなど一工夫が必要ですね。甘やかして育てると返って柔らかい線が出るようなので、それもおもしろいかもとか思ったりもします。

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