2007年 2月 24日
最強のシューティング・スペイ
犀川の解禁に釣りへ行き、帰ってきてからのことです。
岡崎トラウトポンドでいつものようにシューティング・スペイのラインテストをしていると、
「kenjiさん、 ダブルハンドの釣り、 ホームページ 見たよ! 」
「私、読めない漢字あってわからないことあったよ。 あの川なんて言いますか 」
「良い魚 釣れたね! 写真 見たよ! 」
「その川 私 行きたいな〜 」・・・・・・・
「kenjiさんは今度いつ行きます?」・・・・・
そう話をしてきたのは、フロリダでクロマグロや100ポンドを超えるターポンを始め、いろいろな所へ一緒に行き、旅をしたジェルソンです。
多くの方は、「ハイパーエキスパート ニュージーランド編 」 オレッティリバーで巨大なブラウンをドライフライで釣るときに、案内をしてくれた時の彼といえばわかる方が多いと思う。
彼は今、日本に滞在しているのです。
昨年、 再会して直ぐの頃
「ジェルソン、凄いキャスティングを見せてあげるよ!」と私は言い、シューティング・スペイを見せました。
その飛距離と、バックスペースの必要のなさに驚いたジェルソンは「kenjiさんこのキャスティングはメチャクチャに凄い!です」「私、覚えたいです」とすぐさま言い、「どうしたらいいのですか?」「今から練習しましょう」と、目が輝いていたのです。
彼はインターネットや世界各地を釣り歩き、いろいろなキャスティングを見てきていて、もちろんスペイキャストのことも知っていたのですが、このキャスティングの凄さを一発で見抜き、「これは普通じゃない!」「普通のスペイキャストとは違い、メチャクチャに飛ぶ!そしてバックヤードが必要ないからいろいろな所で釣りが出来るようになる」と、このキャスティングを見て、各地の釣り場で出来なかった所の景色が頭の中に浮かんだようだった。
あれから猛練習が始まり、ここ最近は40〜45mが安定してキャスト出来るようになってきて、彼もダブルハンドで“シューティング”の釣りがやってみたいと思い始めてきていたようです。
そこで、このHPの犀川の写真を見て、行ってみたい!と思ったらしく「次はいつ行きますか?」と聞いてきたのです。
そこで私が予定していたのは、解禁から1週間後の2月23日。そして翌日の24日は犀川から1時間少々の所にあるテンリュウ本社で、Newロッド開発の微調整打ち合わせをよていしていたので、午前中のみ釣りをするので、1日半は釣りが出来る事を彼に伝えたのでした。
「一緒に行っても良いですか?」・・・・「う〜ん 行きたいな〜」・・・「私、仕事あり行けないかな〜」・・・・・・
彼は、かなり悩んでいて1日なら大丈夫らしいが2日となると日程の調整が必要だったようで、考えていました。
翌日彼から電話があり「kenjiさん行きます!釣れていってください!お願いします!」そういってきたのです。
しかし、彼が言うには、
日本にダブルハンドロッドは持って来ていなく、竿がない!そしてラインもらしい。
トラポンでの練習は、私のロッドでの練習でしたから問題はないかったのです。
そこで、今回は、私の予備ロッド(SD 1504 #10の試作品)の#10 と kencube制作のT2 の13mラインを彼に使用してもらうこととなったのです。
犀川へ
23日早朝、犀川へ到着すると、平日というのに、人、人、人。
夜明けとともに、沈みそうなくらい立ち込んで、ロッドを振っている方達があちらのポイントにもこちらのポイントにもいて、驚いてしまいました。
人の多さにも驚きましたが、それ以上に驚いたのは、ここでの釣りのスタイル。
夜明け前から、魚は流心に入っているのだろうか?
私が持っている本流の常識とは違い、この犀川は別なのだろうか?という疑問でした。
夜明けとともにめいっぱい流心脇まで立ち込み、水面を騒がせながらのスペイキャスト!
長〜いラインを、長いまま始めから打ち返すので、何度と無くロールキャストを行ってラインを直線にのばしてからのシュート。
早朝は浅瀬に鱒たちは来ているから、静かに釣った方が良いのでは???
そこで、遠浅のポイントは不利と判断し、向かった先は、犀川橋前後の深場なのです。
ここもすでに先行者の方々がみえ、驚きました。
一時期の九頭竜川を思わせるような状況だったのです。
先行者の方々が釣り終わり、少々時間を空け、鱒の状況を落ち着かせるために、かなり上流からのんびりと釣りをスタート。
ジェルソンはこの釣りは初めて!
そこで、どう釣っていくかを見せながら釣り始めていった。
全くバックスペースがない場所でも、気持ちよくキャスティング出来る状況に「kenjiさん、こんな場所でも釣り出来るから、このキャスティングは凄いね!」「ア〜リガト!」「ア〜リガト!」「kenjiさんにまた凄いこと教えてもらったナァ!」
そういいながらジェルソンは「気持ちよくキャスティングを続けていた」
先行者の方々は、少し長めのスペイラインを使用されていたようで、そこで、私は今回8m台のヘッド。
今開発中のぶっ飛びヘッドを使用することにしました。ロッドはもちろん、 K・Bullet SD#10、ランニングラインは エアロシューター20lbです。
このラインは、オーバーヘッドキャストでも50m以上ぶっ飛んでいき、シューティング・スペイを行っても、水切り音がほとんどしなく静か!そして、さらにバックスペースは全く不要。そして、とんでもなく静かにぶっ飛んで行くのです。フライは大きければ大きいほど良く飛ぶのですからストリーマの釣りには好都合です。
kencube制作、13mラインでもかなり扱いやすいのですが、先行者の事を考慮して今回はこのラインを使用したのです。
見る限りでは、朝から全く釣れていなく、次々に釣り人が現れ、フライそしてルアーをキャストしていった。
一人の方に話を聞くと、早朝に友人がイワナの30cmそこそこのサイズを釣ったらしく、それ以外は全く何もないとのことでした。
解禁から連日ものすごい数の方々が訪れ、夜明けから日暮れまで次々にルアーやフライがキャストされるのですから、魚もスレスレ状態にあることは間違いなかった。
そこで、全くフリーのスタイルで探りを入れられるシューティングの釣りの利点を生かし、ベタ底をスロースピードでフライを流し喰わせ誘いを入れる釣りを行うと、 フライの方が5名、ルアーの方が2名も釣りをされて行った場所で、ダメ元と思いながらもしっかりとシューティングならずの釣り方を行っていくと、4連続ヒット!
釣れた魚は、ニジマス。小さなサイズと33cmの太ったかわいい奴。そして、バラした魚は大きいと言われてしまうが、60m以上流し込み橋桁の下流でヒットさせた鱒は40cm以上はあったような引きでした。
魚はスレスレで、フライのテールをチョコッとさわるようなアタリばかり。
そこで、新作フライが功を奏してヒットさせてはいたものの、タイイングする時間不足で、フライが底をついてしまったのです。
そこで、河川敷公園で、タイイングです。
1時間半くらい休憩をしましたが、8本のフライができました。
準備万端ならば、釣り続けることがベストなのでしょうが、ここで、現地にて感じたものを形にすることは実践的に強く良いものが出来る事が多く、2時間程度ならばタイイングするのも面白いので皆さんも是非試してください。
そこへテンリュウの会長さんがこられて、喫茶店で落ち着くこととなりこの日の釣りは夕方のみとなりました。
夕方は、学校前へ行きましたが、全く何もなく終了。 宿へ行く前に「ジャニスの志水さんに会って、犀川の情報収集」。
そして、宿にてジェルソンと作戦会議です。
もちろんフライタイイング。
ジェルソンは、このシューティングの釣りは初めてで、使用していたフライは、アマゾンやソルトウォーターで良く使用するパターンが大半。
食事をしながら一杯飲んで、和やかな作戦会議になったのです。
キャスティングは大丈夫なので、最も重要な釣り方やフライについての話がメイン。
お勧めマテリアル、フライの流し方、朝一番の探り方など・・・・・・・・・・
シューティング・スペイの勝利
チャンスを物にしろ!
翌日、
誰よりも早く行き川に入って、一番始めを釣るのか?それとも、皆が諦めてから釣りをするのか?を迷い、結局、さほど早くもなく明るくなってから釣り人の数を見てポイントを決め入ることにした。
明るくなってから、川に行ってみると、のんびり行った割に釣り人はいなく、対岸のみ。
これは絶好のチャンスと、「立ち込まずにじっくりと手前から静かに釣ろう」とジェルソンに伝え、静かに釣りを始めていった。
「kenjiさんあそこ入っていい!」・・・・
「いいよ!せっかく来たんだから一匹は何か釣ってくれよ!」・・・・
そう言い、私は上流から静かに釣りを始めていった。
今までならば、こんな場所ではフライをキャストするのは岸と平行に近い角度しかキャスト出来なかったのだが、
今ではここで直角、そう、対岸に向かって40m以上もの距離を、しかも、全長5cm近いストリーマを2本付けてキャストできてしまうのですから時代は変わりましたよね。
魚がいるのは解っていても、フライではキャストできない場所!
皆さんもそんな場所が頭に浮かびますよね。
今ではそこでフライを気持ちよくキャストできてしまうのです!
長いライン(川では不要ですが)から、短いラインまで、フローティングからシンキングまで自由にキャストでき、驚きの飛距離が出せる実践的なロッドがフライフィッシングを変えてしまったのです。
そんな特別なアクションを持つ K・Bullet SDシリーズ(このアクションだから短いラインまで驚異的な飛距離が出せるのです。詳しくは)
このロッドの登場で、シューティング・ヘッドでの釣りが大きく変わったと釣り場でつくづく感心しました。
キャスティングを初めて間もなく、下流のジェルソンを見ると、ロッドが大きく曲がっているのを発見!
すぐさまジェルソンが「kenjiさんキタヨ!」と言う。
上流にいた私は、「日本で シューティングの釣りで なんとか1匹は釣らせたい」そんな思いがあり、大急ぎでネットを持って走っていった。
「ジェルソン、良かったな〜」「記念写真撮るよ!」・・・・・
「ジェルソン何処でヒットした?」そう聞くと、
「kenjiさん言った通り、朝一番は静かに釣るがいいね! 魚は岸近くまで追いかけてきてヒットしたよ!」そうジェルソンは言った。
やはり、思っていたとおりだった。
「そろそろネットでキャッチするから、鱒を岸に寄せろよ!」って言い、和やかなムードで話をしていた。
しかし、いっこうに鱒がよってこないので、
「ジェルソン、何もたもたしてんだよ!」(笑)「アハハハハ・・・・・・・・・・・・・・・」(笑)
「kenjiサン、コノサカナ スコシ オ オ キ イ ヨ ! 」・・・・・・・・・・
「60cmか70cmしかない魚に な〜に ビビってんだよ!・・・あははは(笑)・・・・」
「真剣になって 早く寄せないと下流のストラクチャーに入られるぞ!」
「コノサカナ コナイヨ」・・・・・・・・・
「ガンバルヨ」・・・・・・・・・・・
近づいてきた、魚を見て私は、絶句した。
「ジェルソン、俺がネットで捕るから! 大丈夫だ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「魚の頭を上げろ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あっ・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「杉坂ネットのビッグトラウトネットでも小さいぞ!」
「かなり深いリリースネットを付けてきた特別なネットで助かったよ!」
「ジェルソン、ネット持って! 」「記念撮影!」
魚種については? 今のところ写真を加工させて頂きます。大物をキャッチするのは大得意の杉坂ネットでも、一瞬ひるんでしまうほどのサイズだった。
「オー! アリガト!」「kenjiさんに、いろいろ教えてもらって、日本でこんな大きな鱒釣りました。」
「日本で釣ったのは、初めての大きさ。」「ウレシイ!」「ホント、ウレシイ!」・・・・・・・・・・
「kenjiさん アリガト! アリガト!・・・・・・」
「ジェルソン、
それは一生懸命シューティング・スペイの練習をしてきた事、
昨日タイイングしたフライ、そして 釣り方を勉強したからこんな魚が釣れたのであり、
それは、ジェルソンが頑張った証拠だよ!」
「おめでとう!」
解禁初日から毎日釣り人が入り、この鱒の目の前を、餌、ルアーそしてフライが、いったいどれくらい通り過ぎて行ったのだろうか・・・・・・・
一瞬、静寂を取り戻した早朝、チャンスは訪れた!
キャスティングが出来ないからと、諦めてしまっていたら・・・・・・・・間違いなくチャンスは来なかっただろうし
ここで、いきなり胸まで立ち込んで、バチャバチャ水面を騒がせてしまっていたらどうなっていたのだろうか?
ハイパーエキスパート 2006年 島牧のウミアメ編 で放送した 磯場で早朝静かにキャストしたあの1投目。
今までに経験をしたことのない大物のアメマスの引きを感じた、あの時の事を思い出した。
今回は良くばらすことなく獲れたな〜って感心してしまいました。
場所を選ばず、ラインも自由で、がんがん攻めていけるこの釣りのスタイルに、今まで攻らめれなかったポイントが目に浮かんで来る!
キャストさえ出来れば、その後の釣り方は百戦錬磨。 今まで積んできた経験が、自信につながっていますから。
今年は、この釣りにかなり期待しています。
このシューティング・スペイの釣りは、まだ始まったばかり。多くの方が行っていない今がチャンスです。
皆さんも
この“ハイパー・シューティング” (オーバーヘッドキャスト&シューティング・スペイ)の釣りを始め!
大物をがんがん釣りまくりましょう!
チャンスです!
新時代のフライフィッシング の到来
ハイパー プラクティカル
“超 実践的”
Hyper Practical
“H・P シューティング”
ハイパー・シューティング