06/11のぶつぶつ:おいしそう
また食べ物や脂肪の話?と思ってるあなた。
「おいしそう」といっても今日はそうではないのよ。
ワタクシ、とても和服が好きでして、無論、お気に入りの呉服屋さんがあります。
所在地は京都。
北白川通辺りにある小さな、ひっそりとしたお店ですが、実にいいものを扱ってらっしゃいます。
お値段もそれなりにすごいですけどね。(だから今はとても手が出ない 泣)
そこの着物の色合いはがなんとも「おいしそう」なのです。
特に、わたしが衝動買いしてしまった絵羽小紋の朱赤は例えようもなく美しくて、
なぜか舌の上にえも言えぬ味わいが浮かんで来るのです。
妹の色無地の渋いピンク、鶴の紅型に置かれた朱赤、白なのに深い色を感じる山鳥の付け下げ。
どれもすべて「おいしそう」な色なのです。
ご主人の色へのこだわりも強くて、絵羽小紋を今の年齢に合わせて墨をかけてほしいとお願いしたら、
「着物の価値が下がってしまうのでそれはお受けできません」という返事。
江戸時代から受け継がれた型と色で染めた一つの作品として着物を見ていらっしゃるようです。
そうなればこちらも納得するしかなくて、すでに着られなくなってしまった今は箪笥のこやしに。
あ、いいんです。
時々眺めては「いい色だなぁ、ほんとにおいしそうだなぁ」とつぶやくだけで幸せですから。
色にしても形にしても、人でも絵でも文学でも、人間は「おいしそう!」と自分独特の感性に訴えてくるものに惹きつけられるんですよ、きっと。
それを、どんな形であれ手元に置いておくのがまた幸せってもので…。むふふ。
あ、でも「おいしそうな仕事」っていう言い方は大っ嫌いですけど。
投稿日時: 土
- 6月 11, 2005 at 12:12 AM
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