TINGARA『風の旋律』2
いきなり孫引きで恐縮だが、Sirimaのアルバム『A Part Of Me』のライナーに、松井恒松氏のコメントとしてこうある(ライナーはJ-WAVE杉山博氏による)。

「10代は生活に刺激が少ないから、音楽にそれを求めるけれど、大人は毎日の仕事に刺激やプレッシャーが多すぎるから、当然音楽に求めるものも変わってくる」

なるほど。16年経った現在では、なおのこと当てはまるような言葉だと思う。
では一体、今の自分が何を音楽に求めているのか、と自分に向き合おうとした途端、何も分からなくなってしまう。
音楽はそこにあるけれど、それを聴いているとき全身が耳になり、自分が音楽になっているような感覚は何なんだろうか。


TINGARAは『風の旋律』だ。11の風から旋律を作ってみせてくれる。
風だけじゃない。水が流れている。風に従いすべて決まり事のよう落ちていく桜の花。
地上に吹く風だけじゃない。お空のお星さまから光を伝って風が滑り落ちてくる。
南に吹く風は、ふと何かの拍子に自分の前にあらわれ、何かを囁いている。

子どもには風が見えるらしい。甥は3歳になる前のあるとき、庭に風がやってくることをその直前に教えてくれた。
子どもにとっては十分、毎日が刺激的なんじゃないだろうか。

(またいつか続けます)

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