【風の竪琴2-43

◎往還

(2009.10.9)

いつも満たされている器も
いつもからっぽの器も
片方だけだと悲しいだろう

すべてがひとつだけしかない世界も
すべてが分かれている世界も
幸せをもたらすことができないように

わたしはときに満たされ
ときに静かにからっぽになって生きる
ときに自分は宇宙と一体だと思い
きに自分はすべてから切り離されているように感じる

世界があるということは
わたしがいるということは
世界とわたしがそんな矛盾をこえて
愛しあっているということなのだろう

愛しあっていることを忘れて
涙を流す夜もあるけれど
そのつかのまの演劇もまた
思い出せば拍手喝采のカーテンコール

拍手するのも応えるのも
そして舞台や劇場すべても
すべてはひとつからひとつへ往還し
愛しあいつづける永遠の夢幻劇