【風の竪琴2-31

○箱

(2008.9.18)

  入れ子の箱のぼくのなかみ
  最後の箱には何が

  からっぽじゃねえのかと開き直ったとたん
  合わせ鏡の無限をのぞきこむぼくの顔

  いやそれはすでにぼくでさえない
  モナドに映る鳥の飛翔または笑いだけのこったチェシャ猫

  不生不滅の鏡の裏に
  それは秘密ですと記してあったとかなかったとか

  笑うのは人間だけといったのはほんと?
  少なくとも自分を笑えるといいな

  ぼくはじぶんの入れ子の箱をかかえて
  今日も陽気に歩くのです自分を笑いとばしながら