【風の竪琴2-28】

○新しい人へ

(2008.8.10)


  なぜこんなにたくさんの人間がいるのか
  それはたぶんその人間の数だけ
  描きたい世界の姿があるからだろう

  もし世界が滅び去り
  すべての人間がいなくなってしまうとしたら
  それはたぶん
  描きたい世界がなくなってしまったからだ

  あなたが世界に描きつづけている
  その思いや動きや言葉や汗は
  世界そのものとなって戯れ
  そしてまた新しいあなたを描いていく

  新しいあなたよ
  あなたの描く新しい世界は
  どんなプロットで
  あなたを楽しませてくれているだろうか
  思いがけない転調にとまどっているだろうか

  なぜ私がいるのか
  それはたぶん私でしか
  描けない世界があるからなのだ
  だれも見たことのない世界が