初期PCM系ドラムマシンコレクション

〜マシンが叩き出すグルーヴに魅せられて〜
 最初にドラムマシンに触れたのは、BOSS DR-110でした。中学2年の時だったな。友人が雑誌の広告を見て、買いに行くから一緒に行く?と誘われて楽器屋へ。早速、友人宅でギターアンプにつなげて鳴らした時のハンドクラップの音の衝撃は今でも忘れません(笑)。(その後、このマシンは友人から譲り受けて、めでたくオイラの物になりましたが、ちょっと前に諸事情で手放してしまい、ずっと後悔していたのですが最近になってデッドストック並の新古状態の物を格安で買い戻すことに成功!)

 「ドラムマシン」今ではサンプラーや、DTM用の音源にも内蔵されていたりして、そういうものに取って代わられてしまった感がありますけど、やっぱり単体で鳴らした時の音圧とかグルーヴ感には“本物”の雰囲気が漂っていて、グッとくるものがあります。MIDIで同期させて鳴らしていると「ああ、テクノだなあ」と感じてしまいます。まあ、そういうシステムに憧れていたというだけのことなのかもしれませんけどね(笑)。YMO世代ですし。

 結構、サンプラー歴が長かったんで、いろいろサンプリングCDやレコードなどからドラム音源をサンプリングして、オリジナルのセットとかを組んでいたんですけど、ある日、初期PCM音源に妙に興味が湧いてきまして、何となくセットを組んでみたらそれがほとんどRoland TR-707の内蔵音源そのものだったことに気がつきました(笑)。スネアはコレ、タムはコレ、という具合にいろんなサンプリングCDからチョイスして並べていったら、別のサンプリングCDに収録されていたTR-707のパターンループの音とソックリだったわけ。これには参っちゃいました。苦労して(そうでもないけど)組んだオリジナルのセットが、すでに存在していたセットだった、と。しかもサンプリングCDよりも実機の方が安価に(中古で)手に入ってしまう(笑)。ああ、これだったらサンプリングのネタとしてドラムマシンそのものを買った方がいいかもなあ〜と思い始めた頃、電気グルーヴのアルバム「VOXXX」がリリースされてそれを聞いてビックリ!80年代のあの懐かしいドラムマシンの音がいっぱい使われていたんです。サンレコを読んだら、YAMAHA RX5やLinn Drumなどが同期で使われているらしいことが判明。卓球氏が以前、雑誌のインタビューで語っていた「中学生や高校生だった頃によく聞いたサウンドがひと回りして、今の耳で改めて聞くとすごく新鮮だ」という言葉がガンガン響いてきまして。DR-110に身も心もメロメロになっていた中学生の頃の気持ちが一気に再燃してしまいました。

 こりゃいよいよドラムマシンだなあ(笑)と気持ちが固まったところへ(何が固まったんだか)追い打ちをかけるかのように、Tommy february6のアルバムがリリースに。このアルバム、全編を通して80年代サウンドが土台になってまして、カイリー・ミノーグ系のベタなユーロビート路線、または“裏”でウィンクや少女隊、レベッカやBabeあたりの(笑)ダサダサだけどギリギリのところでカッコいい曲ばかり。初期PCMっぽいドラムマシンの音も満載!これでもう決まりましたよ、オイラ(笑)。マシンが叩き出すグルーヴ。改めてそのクールな「ドラムマシン」という存在に惚れ直してしまいました。

 そんなわけでここ最近ハマっている、ドラムマシンのコレクションをご紹介します。なんて言うと大袈裟ですけど(笑)。ヤフオクや個人売買サイト、中古屋さんやジャンクコーナーで転がっていたヤツ、知り合いから譲ってもらったものなどばかり。新品で購入したものはゼロです(笑)。でもコレクションと言っても、Roland TR-808とかTR-909などの、いわゆる“定番”と言われているマシンは無いです。つーか、そういう音にはあまり興味ないです。つーか、まだまだ高値だし(笑)。今ではほとんど投げ売り状態になっているようなマシンばかり。サンプリングレートが低くビットも粗い、ちょっとメインで使うには気恥ずかしいかな?と思える感じの初期PCM音源のマシンがオイラのコレクションの対象です。

 あなたがふと立ち寄った中古屋さんで、ここで紹介しているマシンに出くわした時、何かの参考になれば幸いです。