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抜歯… せず



『親知らず』を抜く予定だったのですが、計画変更。

とりあえずは『衛生対策』で乗り切ることに。


現在、左の下と右の上側に親知らずが生えています。この左下の奥歯がくせ者で、

  • 奥歯が磨きにくいために、となりの歯(本来なら一番奥の歯)が歯周病になってしまっている。
  • その歯が、たびたび炎症を起こす。
  • それが飛び火して扁桃腺まではれてしまう。
  • 親知らずととなりの歯のあいだに、ものがはさまりやすい。
という状態です。

歯医者に行くと、どの医者も『抜いちゃいましょう』と言います。現在かかっている歯科でも、『それだけ問題があるなら抜いてしまいましょう。きれいに生えた親知らずだから、抜くのも簡単だし』と言われていたのです。

しかし、『今日は抜歯だ〜』と1日憂鬱な気分で過ごしたその日、歯医者は言いました。
『ari さん、どうしましょう? きれいに生えているから抜くのももったいないしな〜』
おいおい…
そこから、延々と医者と私の話し合いが始まりました。

まず、現状の説明:
『そしゃく時に相手となる歯、左の上の親知らずはレントゲンで "まともに生えない" ということが確認できているので、現在、そして将来もこの親知らずがそしゃくに役立つ可能性はゼロ。』

そして、親知らずを残すことのデメリット:
『そしゃくに使っているとなりの歯を磨きにくくしている。』

抜くことのメリット:
『となりの歯が磨きやすくなるかもしれない。』(かもしれない… 程度なんですよね)

残すことのメリット:
『となりの歯がダメになった場合、ブリッジの足場として使える。』

抜くことのデメリット:
『抜いたのに、結局となり歯がダメになった場合、義歯を片側だけのブリッジで支えることになるので、小さめのものにせざるを得ない。』

先生、丁寧な説明なんですが、私に判断しろということですね。さらに『残しておいても、がんばってブラッシングすればとなりの歯の歯周病は食い止められそうなんだけどな〜』と来たもんだ。

そこで、私からのリクエスト。
『抜かずに、親知らずととなりの歯のあいだにモノが挟まりにくくすることはできませんか?』
これだけは、なんとかしたかったんですよ。何せ、ちょっとでも繊維質のあるものを食べるとはさまってしまうんです。(キタナい話ですいません)

もう一度親知らずをチェックして、大詰めの相談が始まりました。

医者:「ははぁ、親知らずと奥歯のあいだが 0.5 ミリ空いてますね。しかも、上の歯がその隙間にモノを押し込むような位置でかみ合ってるわ。これじゃ食べたものがはさまるはずだ。」
私 :「いっつも不快感があって、困ってるんです。常時、デンタルフロスが使いたいような状態で。」
医者:「じゃ、インレイですき間にフタをしちゃいましょうか。」(注:インレイ=歯のかみ合い面に埋め込む金属)
私 :「はぁ?」
医者:「親知らずから、となりの歯に覆いかぶせるようにインレイを作って… そうすればモノがはさまることもなくなるかなと。」
私 :「デンタルフロスが使えなくなりますね…」
医者:「上から押し込まれたのではなく、横から入ったモノなら口をゆすいだだけで取れますよー。」
私 :「今以上に磨きにくくなりません?」
医者:「今と変わりませんね。丁寧なブラッシングと、すき間用ブラシや歯間ブラシも使ってがんばってください。」

予想外な展開だ… しかし、抜歯せずにすむのはありがたいね。

さて、その処置をしてから約2週間経ちました。確かにモノは挟まりにくくなったかな。

それにしてもこの歯医者さん、いつも説明が丁寧です。PC に映し出したレントゲン写真を拡大したり縮小したり、コントラストを調整して微妙なところを見やすくしてくれたりしたり… 模型、サンプル写真も駆使して、患者が納得するまで説明します。さらに治療もうまい。

5歳になる私の娘が、先日この歯科医院で『初めての歯医者さん』を経験したんですが、
『ぜーんぜん痛くなかったー! 先生がおもしろかったー』
と、銀色に光るインレイを口元で輝かせてました。(ごめんよ、私の仕上げ磨きが悪かったんだね…)

同伴した妻に聞くと、
「先生は『今から麻酔の注射をするから、ちょっとチクッとするよ』と言ってたけど、その前に "塗る麻酔薬" を歯ぐきに塗ってくれたんだよ。ほんのちょっと削るだけなのにね。」
ということでした。『幼児 vs 歯医者=阿鼻叫喚』をイメージしていた私にとっては目からウロコ状態ですな。

しかし、この歯医者さん、地元ではさほど評判はよくないんです。名医だと思うんだけどなー。

投稿: 2005年11月19日 (土) at 23:48   | | | |

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