![]() #047 ガスコンロ |
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ウチのは大阪ガスブランドだが、雑誌「 クロワッサン」とガス会社が共同開発したモデルのOEM品と思われる。97年に刊行された特別編集誌(考えれば、このムックから『道具の世界』への歩みが始まったのだった。まさに、ぼくのバイブル!)で紹介されているのを見て、言葉通り、目が釘付けになった。世には「美しい道具を作ろう」という考えがあるのだ、ということを初めて知った。 使用頻度が低い上掃除のしにくい魚焼きグリルが無く、すっきりとしている。吸排気口が必要ないので、天面も極めてフラット。親子バーナーは強力であるだけでなく、内側の小バーナーを使えば、コーヒーポットなど、底面の小さなものでも、無駄なく火を当てることができる。鋳物製の五徳はずっしりと安定感があり、荒々しく振り回した中華鍋がぶつかっても外れたりすることがない。 「いいよなあ」と思いながらも、当時はネット上で買い物など出来ず、神戸の「クロワッサンの店」を尋ねる機会もなかなか作れなかったのだが、ある日、道具屋筋を流している時に出会ってしまったのだった。 「ああ、あなたは…!」 「ああ、私だよ、少し姿を変えてはいるがね」 「しかもずいぶん安くなっているではありませんか!」 「ここは道具屋筋だからねえ…さあ、どうする?」 「え、あ、そんな…」 「さあさあ!」 「あれ、今日はたまたま持ち合わせが…しかも折りたたみキャリーを持っている!」 「決まったようだね」 「…はあ、参りましたあぁぁ!」 …というわけで、重い大きな箱をごろごろ引いて、ミナミの雑踏を抜け、うきうきで家に向かったのだった。(2003/3/29) |