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どうもMacはキーボードでの操作に弱いというイメージがあったのですが、Pantherに至ってだいぶ強化されてきました。全体的に、「タブもしくは矢印で選択→スペースキーで実行」というインターフェースで統一されてます。Safariのブックマークもそうですし、下記の警告ダイアログでもそうです。

とはいえ、実装が新しいのかどうかわかりませんが、現段階ではソフトによって対応が分かれます。例えばダイアログでの上記操作は、Apple純正ソフトであるQuickTimePro(6.5)でも未実装です。このようにソフトによって対応が限られてしまうものの、とりあえず現段階でもかなり面白い事ができます。
前段階の仕込みとして、システム環境設定のキーボードマウスの中のキーボードショートカットで、フルキーボードアクセスを入にするにチェックを入れておいて下さい。また、万が一それが外れる事の無いように、ctrl+F1のショートカットはオフにしておいた方が良いでしょう。

例えばいきなりアップルメニューをプルダウンするctrl+F2というショートカットがあります。ctrl+F2を押したあと横矢印キーを使えば、「ファイル」や「編集」などのメニューに移れますので、マウスなしで全部のメニュー操作ができてしまうというわけです。このショートカットはiGestureシリーズに割り当てても十分快適だと思いますが、両手操作の可能なTouchStreamやMacNTouchならもっと楽しいでしょう。右手でマウス、左手でメニュー操作というように作業を分担できるので、手や指の負担が激減します。
また、Dockもctrl+F3でアクティブにできます。そのまま矢印で移動、スペースで実行というのは同じです。こちらはメニューよりもさらに操作感が良いです。Dockは一見してマウスで操作しやすいように見えますけど、やってみればこっちのジェスチャー操作の方がずっといい感じがします。そもそもDockアイコンって見た目が派手なので、マウスポインタが重なるとポインタがどこにあるのかわかりにくくなるんですよね。それがctrl+F3で選択するとアイコン自体が黒く反転しますので、視認性が良くなるのです。
と、ここまでの機能に関してだけでも、普通のキーボードじゃなくてジェスチャー登録した方が全然使いやすいわけですが、iGestureにはさらにもう一歩奥があります。それはキーシークエンスに対応しているという事です。ここで言うキーシークエンスとは、一つのジェスチャーに複数のショートカットやイベントを割り当て、それを順序を追いながら連続的に発生させる事です。まあ論よりは実例ということでやってみましょう。

Finderにはそれぞれホームフォルダやアプリフォルダ等、いくつかの特定のフォルダを呼び出すショートカットがあります。ところがこれは、Finderがフロントに来ていないと機能しません。そうではなくて、他のアプリケーションソフトを使っている最中に、一発でホームフォルダやアプリフォルダを呼び出したいと思った事はありませんか?その場合は、一つのジェスチャーに下記のような割当を行えばOkです。図は一発でホームフォルダを開く為の設定です。
上から下に向かって順番にイベント発生しますので、並びには気をつけて下さい。途中でHomeキーを入れている訳は、ctrl+F3によって必ずしもDockの中のFinderアイコンがアクティブになっているとは限らないからです。前回ctrl+F3で開いたアイコンがデフォルトになっていますので、Homeを押す事でそれを一番左端に存在するFinderアイコンに戻してやるのです。
もしうまく動作しない時は、おそらく、キーを次々繰り出すタイスピードがが早すぎるのかもしれません。そんな時は各キーストロークの後にキーリリースを割り当ててみて下さい。
あとは文字キーと矢印ジェスチャーを駆使して移動しましょう。Finder上で(検索窓を使う事無しに)例えば「デ」と打ち込むとデスクトップフォルダが選択されます。ただし、カラム表示以外では英語しか通らないようですが。その後上下矢印ジェスチャーで細かく移動、左右ジェスチャーで下位へ移動、目的のファイルに達したら「開く」ジェスチャーで起動です。ここまで一回もマウスポインタを使う事無くできてしまいます。
さてさて、まだまだいきましょう。

システム環境設定を開いて下さい。システム環境設定の中は、ほとんどタブと矢印とスペースで操作できてしまうのがわかるかと思います。唯一の例外が上段のパネル、「すべてを表示」ボタンがあるところです。ここだけはタブや矢印では移動できません。ここを選択するにはctrl+F5を押します。
これは例えば、いじりたい設定がどの項目にあるのかわからず、システム環境設定の中をあちこち探しまわる時に使うと便利です。個々の設定画面を操作中、ctrl+F5→スペースでいつでもトップ画面に戻れます。
あとの使い道としては、Finderの検索窓を一発で入力待ち状態にするのにも使えます。この場合は検索窓を一番左側に配置しておきましょう。
もともとこのショートカットは「ツールバーのみ表示」となっていますが、他ではあまり使い道がないようです。Mail.appも対応しているものの、Mailはショートカットキーが豊富ですし、必要ないかもしれません。Safariに至っては何がどう動くのかよく分からない状態です。
以上でOS回りの設定は終了です。これらのショートカットは、普通のキーボードであったら使うかどうか微妙なところですが、ジェスチャー登録することでいきなり実用的になります。まるでFingerworks製品の為に作られたような錯覚さえ覚えますが、ひょっとしてAppleにも、何か新しい入力機器についての構想があるのかもしれません。

ヘルプにはのっていないのですが、曲を再生中にcmd+alt+矢印で早送りと巻き戻しができます。が、これをジェスチャーに登録する場合は一工夫必要です。
まずキーストロークではなくキーホールドを割り当てて下さい。で、そのまま実行すると今度は早送りが延々止まらなくなります。手を離してもビーチカーソルがしばらく回り続け、下手するとiTunesがフリーズするのです。手を離したところで確実に早送りを止める為には、同じ指使いにLiftSlide Eventsを加える必要があります。このイベントは、手が離された時の動作を設定してくれます。
上記のように、一つのLiftSlide Eventsにcmd+alt+rightとcmd+alt+leftの両方を割り当ててしまって構いません。ちなみにここに割り当てるべきなのはキーリリースなので注意して下さい。キーストロークでも止まる事は止まりますが、LiftSlide Eventsは同じ指使いのすべてのジェスチャーに有効なので、他のジェスチャーを終えた時でも片っ端からキーストロークを発してしまいます。
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