世界を造り替えることはできない。自分自身をすら、真の意味では造り替えられない。新に造り直せるのは、行動だけである。 - アリス・ウォーカー

2008年09月24日 09:05

朱鷺(試験)放鳥

全国ニュースではまだあまり報道されていないようです。

新潟日報全面広告<表> 新潟日報全面広告<裏>

會澤の地元、新潟には「新潟日報」という地方紙があります。本日、この地方紙が表裏全面広告で飾られました。クリックが拡大されますので、ご覧になって下さい。

トキ便り-2008年分:新潟日報社」という特集ページも用意されてます。かつて、日本の空を飛び回っていた学名「Nipponia nippon(ニッポニア・ニッポン)」通称名は「朱鷺(トキ)」。古くはシーボルトにより欧州に紹介されたこの鳥は、日本の名を学名に残す鳥で、海外などではいわゆる国鳥と思われていることも多いようです(スイスにいる友人は本当にそう思っていたそうです)。そもそも、日本などアジアに広く分布していた朱鷺ですが、本州では1925・1926年頃には絶滅。最後の日本固有種“キン”も2003年に死亡。現在日本で飼育されているときは中国から借り受けた朱鷺が繁殖したものです。今シーズン、日本で飼育されているときの個体数は120羽を超えました。朱鷺が生息数を極端に減らした原因は、種としての弱さ(飛ぶのが苦手・繁殖力の低さなど)などがあるかと思うが、何より大きかったのが「人間の存在」だったと思います。種としての朱鷺は比較的天敵が少ない鳥でしたが、稲作において(稲を食べるわけではないが、ドジョウなどを食べるため)稲を踏みつけてしまうなど害鳥扱いであったそうです。餌の激減も現象の影響でしょうか。農村にいてもドジョウの姿はほとんど見なくなりました。餌がいなければ朱鷺も生きられないということでしょう。

その朱鷺を本格的野性復帰させるために、明日9/25に自然へ試験放鳥することになっています。地元の小学生などが、餌場を確保するために休耕田を使って餌となるドジョウを育てたり、放鳥する予定地周辺の農薬使用を抑制する取り組みなどが行われています。今回放鳥されるのは10羽。その様子を見て今後の方針を決めるのだそうです。ある意味この10羽はパイオニア。佐渡という島は県外の人間が想像するほど積雪は多くありません。しかし、雪は降りますし、何より日本海の海風を受ける島。冬場に餌をとることができなければ、命の危機であり、春の繁殖期にもつながりません。佐渡の地に朱鷺が根付くかどうか。未知数の部分が大きいと思います。


會澤は批判的か?いえいえ、とっても期待してます。かつて佐渡だけではなく、本州にも広く分布していた朱鷺。この鳥が人の手を借りての(リ)スタートとはいえ、再び自然に帰る。人が行った行為の贖罪という気持ちが根底にないとは言えませんが、本来ケージの中で生きていくのが動物たちの本来の姿ではないはずです。

會澤は新潟在住ではありますが、佐渡は遠い存在です。朱鷺が春を迎えることができ、美しい鴇色の羽根を広げる姿を見せてくれるなら佐渡へ行ってみたいと思っています。どうぞ、朱鷺たちに御加護を。そう願わずにいられません(普段無神論者で、こんな台詞を吐かないくせに都合の良いときだけ加護を願う。それこそ罪作りな奴です)


ちなみに「朱鷺」という文字の色が違っていますが、いわゆる鴇色という奴だそうです。


Posted by kaizawa | TrackBacks