2008年09月18日 12:37
【初心者ですが、どんなパソコンを買ったらいいでしょう】
「Yahoo!知恵袋」にたまたま入り込んでいくつか質問に答えました。その中にこんな質問があり、私は悩みながらこんな風に答えました。長いけど引用させてもらいます。
私はパソコンを持っていません☆初心者です! 基本インターネットやポストカード作... - Yahoo!知恵袋 から2008年9月18日に引用パソコンをはじめて使う人にとってはソフトウェアをインストールすることは一大イベントになると思います。私は、最初に買うパソコンにはある程度ソフトウェアがインストールされていることが必要だと思っています。
「ポストカードを作る」と言っても、はじめて使う人にとっては日本語の入力方法、素材の選択方法。素材のレイアウト方法。プリンタの設定。印刷方法。とってもたくさんのハードルがあります。簡単にそういったものを作れるソフトは存在しますが、そういうソフトをインターネットから入手してインストールするって言うのはそんなに簡単だとは思いません。
多くの人が「パソコンは簡単だ」という言葉に引かれて、パソコンを飾り物にしているのが現実だと思います。
インターネットに接続する。ただそれだけでも、接続業者というところと契約しなければなりません。物理的に接続してくれるサービスを行っている販売店があります。そういうのを選べばいいですね。
ネットワークに接続したとして、無防備のままだとあっという間にウィルスに侵入される。アンチ・ウィルスソフトを入れる必要もあります。
結構大変ですよ。
私は、価格の安いパソコンを推奨しません。安売りのお店で、売りっぱなしサポートは知らない。そんなお店もありますね。そういうお店やパソコンは、ある程度パソコンをいじれるようになった人が上手に利用する店なんです。
周りにパソコンをいじれる人。パソコンについて相談してくれる人がいたら、あなたはラッキーです。いなければ、例えば書店に初心者のためのパソコン本がたくさんあります。まずは立ち読みでも良いから自分が理解できると思う本を見つけてみてはいかがですか。
パソコンでいろんなホームページを見たり、自分でホームページを作ったり、プリクラみたいな装飾を自分のカメラで撮った写真に施してネット上に公開したり。まだあったことはないけど、海外にいる日本人の人とプログラミングについて話をしたり、すごくいろんな楽しいことが待っています。でも、そういうことが全部簡単にできると思ってはいけないと思います。自分で努力してみる。勉強してみる。それがとっても大事になってきます。
楽しいよぉ。でも、大変なこともあるよ。それは考えておいてね。
文字数の制限もあるので、これ以上かけませんでした。続きをチョット書いてみようと思います。
一番困るのは、「初心者」の定義ですね。こんな質問掲示板に書き込めるぐらいだからそういったことをできる。と考えてはいけません。この掲示板は携帯でのアクセスを可能にしています。使いづらいだろうなぁ。信じられないけど、事実です。質問者はパソコンに触ったことがないようです。
やりたいことも大変漠然としているみたいです。「インターネットとか、ポストカードとか」etc...ウ〜ン、どんな答え方をすれば良いんでしょうね。
ワープロとパソコンではかなり大きく違います。ワープロってもうほとんど見なくなりましたが、大変便利な代物でした。文章を綺麗に書くことが出来ます。保存して再利用できます。手書きではあり得ないような凝った書面を作り出すことができました。そして比較的簡単に習得できました。最後期にはそれこそパソコン並に通信機能などがついたものも出てきましたが、基本的に目的は一つでした。「文章を作り、印刷する」これです。使い方といってもメーカーごとに異なってはいましたが、目的が一つですから差は吸収可能でした。比較的高齢者でも使いこなすことができましたね。キーボードがあって、ディスプレイがあって、記憶装置があって。見た目では現在のパソコンと大きな差はありません。しかし、全然違うものになってしまっています。
それでもインターネット普及以前は、ウィルスというものに関する知識が希薄であってもある程度なんとかすることができました。コミュニケーションがなければ外部から邪悪な感情が流れ込んでくることはありません。注意しなければならないのは、物理的な故障と、自分の操作ミスによるソフト的な損傷です。今から見れば可愛いものです。では、インターネットの普及で何が変わったのでしょうか。
1.ウィルスに対する用心と対策
會澤が、日経MIXなどに出入りしていた頃、これほどまでウィルスが猛威をふるうことになるなど考えもしませんでした。当時、ウィルスが出てきたとき「こんなソフトにウィルスが侵入させられていた」という情報が会議室などに多く流れ、みんな用心していました。そして、コミュニケーションを阻害するもの。ようやく普及しはじめたネットワーク・コミュニケーションを脅かすものとして嫌悪しました。しかし一部の人間は、テクニカル的な部分にだけ着目して賛辞を送ったりしました。そしてそれに対してその何倍もの人からの非難を浴びたのですね。当然のことだと思います。そして当時はウィルスの発信源も特定できる(もちろんできないことも多かったですけど)程度のネットワークトラフィックしかなかったように記憶しています。
現在、ネットワークトラフィックは増大し、ウィルスの発信経路も様々になりました。ホームページを開いただけで感染する。メールに添付されているファイルを開いただけで感染する。感染するだけでなく、自身が発信源ともなり得る。そんな馬鹿な。と思うようなものがどんどん現れています。自分のメールアドレス帳に記録されている友だちにウィルスを送りつけるウィルスの存在。そんなものが自分のところに送られてきたらどう思うでしょう。そして、そういうものの存在は「初心者」を名乗る人たちはなおざりにしやすいのです。本当に被害を受ける人の数はもしかしたら少ないかも知れません。しかし、被害を受けてからでは遅いんですね。
「僕は見ていた」のOKAMURAさんのように、ウィルスに対する啓蒙をやっている人は多くいます。しかし、そんなページを「初心者」は見るか?見ないでしょうねぇ。初心者にこそ、ウィルスに対する啓蒙が必要です。ではどうすればいいか。たとえコストがその分かかったとしても、アンチ・ウィルスソフトをプリインストールされているパソコンを選ぶしか手はないのだろうと思うんですね。もっといえば、アンチ・ウィルスソフトがウィルスに対するワクチンとしての働きだけではなく、啓蒙する働きもしてくれるといいと思います。現在のところそれはできていないわけですけどね。
アンチ・ウィルスソフトを作っているメーカーも利潤を追求する企業ですから、年間アップデートが必要とか、ソフト自体をアップデートしないと一定期間後使用できなくなる。そういう風に今はなっています。かつてアップルはVirexというソフトウェアを.Macを通じて無償配布しました。このソフトは、エンドユーザのマシンを監視する仕組みを提供してくれていたわけで、大変意味深いことでした。さすがアップル!だったのですが、残念ながらその後、ソフトウェアの提供は打ち切られています。いきさつは色々ありましたが、大変残念なことです。
その後、アップルがとった対策は.Mac経由のメールについてウィルスチェックをかける。というものでした。この方法が、片手落ちであることは明白です。ウィルスの感染経路はウィルスだけではないのですからね。明らかな後退です。この件に関してはこれ以上深入りしません。言いたいことは多々ありますけど。
(横道にそれっぱなしですが)アンチ・ウィルスソフトがプリインストールされているマシンを購入すること。初心者に対してまずおすすめしなければならないのはこの点なのかなと思っています。問題点も多いのは承知の上です。
2.“ソフトなければただの箱”という認識
“パソコン”という言葉は、コンピュータ(ハードウェア)とソフトウェアが合わさった合成語だというふうに定義できれば良いんですけどね。コンピュータをさわったことがない人にとって、ソフトウェアという追加投資が必要になると言うことに理解を示さない人がいます。「ソフトウェアが有料なんて信じられない」という暴言を吐く人までいます。そういう人はどうするか、ソフトウェアをコピーしてもらうんですね。そしてそれが違法であるということを認識している人も、いない人もいる。それがどんな結果を招くのかあまり考えてもいないんですね。
そして最近のソフトというのは、高機能化してしまって使い始めるまでにチョット大変な処理を必要になる場合があります。インストール作業というものです。私なんて簡単にやってますが、「初心者」にはビックリすること満載だと思いますよ。
使用許諾画面。何だ!何かオレ悪いコトしたか?どうしたら良いんだ?とりあえず「キャンセル」!笑えませんよ。ホントにそんな相談受けたことありますもん。そもそもインストールしないと使えないという認識だって怪しい。私が受けた(リアル)質問で「ソフトウェアのCDを入れたけど使えない。だまされたかもしれない」というのがありました。最初、CDが損傷していたんだと思ったんですね。それならメーカーに交換を申し出できる。ところが良く聞いていると、CDを入れただけらしいんです。ソフトを買ったお店の店員に、中のCDを入れればすぐ使えるようになる。という説明を受けたみたいなんですね。店員はインストールは簡単だから、「入れれば使える」というような言い方をしたんだと思いますが、CDを入れても目的のソフトが立ち上がらない。だから使えない。ということ。これ本当に笑えないと思いますよ。
理想をいえば、自分がやりたいことがはっきりしている人のために、ソフトウェアをプリインストールしているモデルを選択する。というのがいいと思うんですね。これも大変いろんな問題をはらんでいるのは承知の上です。
3.OSやメーカーの違い
コンピュータメーカーによる広告宣伝にも大きな問題があります。自社のコンピュータハードを買って欲しいがために、囲い込みを行う。Windows/MacOSというのは、究極の囲い込みです。現在では基本的なハードウェアの違いはほとんどなくなりました。以前エントリしたことがありますが、WindowsマシンでOSXを動かすことに成功した例があります。販売してないと思いますが、WindowsマシンにOSXをプリインストールして売り出したメーカーもありました。マックの場合は、仮想化ソフト上で動かしたり、BootChamp上でネイティブに動かしたりすることもできます。囲い込みの枠が徐々に変わってきたと言えるかもしれません。しかし、双方のマシンの上では原則的にお互いのマシン上で動くソフトしか動きません。これは「初心者」には理解しがたいところです。
OSを基本ソフトウェアと呼ぶことがありますが、先の例のようにそもそもソフトウェアの概念が分かっていない人にとって基本だろうが、応用だろうが関係ないわけですね。一番最初にワープロの例を挙げましたが、目的が「文章を作ること」ですから迷うことはないんですね。まして、その根幹で動いている各社バラバラの基本ソフトのことなんて考える必要はなかった。でも、今は大きく分けてWindows/MacOSという二つの流れがあります(Linuxインストールの格安マシンを初心者に勧めている馬鹿者を見たことがありますが、それは無茶というもんでしょう)。さらに、Windowsにはメーカーによってその特徴が違うという何ともややこしい話になってきています。
あまり詳しくないので、メーカーによる違いってのには深入りしませんが、ある程度知っている人に聞くと「このメーカーはどうだ、あのメーカーはどうだ」って話になります。「初心者」にそんなことは分かりません。だからといって「どこでも良いですよ」はあまりにも不親切だと思うんですね。とっても残念ですが、私が新規ユーザーにマックを薦めないのは、困ったときに聞くことができる環境が周りに作りにくい。というためです。會澤がサポートできる範囲で良ければOKですよ。でも、困ったことっていうのは會澤の都合の悪いときに起きるものです。メーカーのサポートなんてあてにはできません。本当に困ったときには、サポートの時間外。これ常識です。
(こんな結論絶対にいやなんですが)自分の近くに相談できる人と同じマシンを、もしくは日本語でサポートを受けることができるもっともシェアが高いメーカーを選択する。これでどうでしょう。
4.ハードウェア性能について
「初心者」の求める性能ってどんなもんなんでしょうね。今でこそ「こんな処理をさせたらだいたいこのぐらいの時間がかかるな」って見当がつきます。私が受けたことがある質問の中で、アニメーションを作りたい!というのがありました。イメージを聞いて絶句「ジブリみたいな奴」…この質問受けたときには知り合いではありませんでしたが、監督だったらどんな答えをするでしょうねぇ。私は「無理」と答えました。かわいそうだけど。
3Dポージング・ソフトなんかは比較的廉価で売られています。動画ではなく、3Dの静止画を作ろうというのならそれなりのスキルは必要ですが、素人でも可能です。しかし、アニメーションにしても3D静止画にしても、やったことがある人なら分かると思いますが、相当のマシンパワーを使います。會澤は録画した動画をパソコンに取り込んだりしています。その際に、自分が扱いやすい動画フォーマットにしているんですが、以前はMPEG-1だったのが、ハードウェアの進化のためにMPEG-4/h.264に変わったりしてきました。まぁそんなことはどうでも良いのですが、何にしてもマシンパワーは必要になってきます。最新型があれば当面“あまり”ストレスを感じることなく、いろんなことができるでしょうね。でもその分高いんです。
「初心者」はパソコンを挫折するかもしれません。高いパソコンを購入した。でもつかえなくって高価な飾り物になっている。そんな人を知っています。皆さんも見たことあるでしょ。だとしたら、初心者に勧めるのはローエンドでいい。それも一つの意見です。でも、さっきいろんなことにマシンパワーは必要になってきている。って書きました。ローエンドのマシンで、高負荷の作業をしようとしたときに、ストレスは作業者にかかってきます。曰く、「遅い・できない・動かない」。この質問も受けたことあるんですよ。何でも、.tsフォーマットの動画をもらった。見ようと思ったが見ることができない。私この動画を見て唖然としました。いや、内容がすごかったんではないです。動画のサイズです。サイズ圧縮なしのフルハイビジョン。これはねぇ...
思いっきり妥協して、はしょって、いわゆるミッドレンジのパソコンを選択する。ウ〜ン、これはナァ...
5.インターネット・ネットワーク接続に関して
私は携帯電話を持っていないので、あまり詳しくありません。しかし、携帯電話のいわゆる“プラン”って複雑じゃないですか。インターネットも一時期のカオスは治まって、ほぼ一本化されました。それでもインターネットサービスプロバイダと回線接続業者の違いが曖昧だったり、こっちは有料、こっちはディスカウントとかなかなか難しい。ここもちゃんと押さえておかないとあとで意外な出費だったとか思うことになります。會澤はフレッツ・光とOCNの組み合わせで行っています。理由は一つだけ。問題が起きたとき両者のコミュニケーションが他者同士の組み合わせよりもずっと良いだろう。というものです。本当にそうかどうかは微妙なところですけどね。
そんなわけで、私は巻き込まれたことはありませんが、某SBが導入時のトラブルでずいぶん叩かれたことがありました。「インターネットをやりたい」これもまた曖昧な目的であるのですが、ここで初心者がつまずくとかわいそうなことになります。接続するにしても、回線が通まで数日かかったりしますよね。案外いろんな問題が潜んでいます。私の友人など、逆に回線が通ったにもかかわらず、1ヶ月以上パソコンなしで基本料金を払っていた変わり者がいましたが、これは例外。
會澤がセットアップを手伝った友人のところには、たとえパソコンが一台だけで、今後増える予定がない。という場合であってもルーターを間に噛ませることを進めます(進めるどころか無理矢理入れますね)。セキュリティの問題もあります。パソコンの設定が(増えた場合でも)一定になること。ルーターの設定はインターネットの設定。パソコンの設定はそれ以外。と割り切ることができるためです。直結していいことって何かありますかねぇ。私思いつきません。
この部分はかなり確信的に、必ずルータを噛ませて、料金プランや友だちなどの意見を聞いてプロバイダなどの決定は慎重にしましょう。でもやっぱり難しいかなあ。
収拾がつかなくなったので、この辺でやめておきますが究極のテーマかもしれません。できるなら一度、皆様も考えてみて下さい。
Posted by kaizawa | TrackBacks