2008年05月21日 22:11

「宇宙基本法」軍事利用への道筋

きれい事ばかりではこの世の中渡っていけない。しかし、やりきれなさも残る。

基本法は、「宇宙開発は憲法の平和主義の理念にのっとり行われる」とした上で、その目的として(1)人間の生存と生活に対する脅威の除去(2)国際社会の平和と安全の確保(3)日本の安全保障に資する宇宙開発利用の推進−の3点を明記した。

時事ドットコム:宇宙基本法が成立=軍事利用を解禁 から2008年5月21日に引用

これで晴れて軍事衛星を持つことができる法的根拠を得たことになります。良かったですね(イヤミです)。


人間が宇宙へ行ったと言っても、アポロで月。シャトルや宇宙ステーションで地球周辺に辿り着いたのが実は関の山です。宇宙は遙かに遠く、深淵です。宇宙は會澤の憧れでした。だからなのか、今回のニュースを聞いて嫌悪感が募りました。日本だけが宇宙空間に関しての軍事利用に制限を設けていては他国に後れを取る。まぁそういうところですよね。前回この法案が提示されたときには廃案になりました(某首相が選挙に負けた責任を取って突然やめたときですね)。しかし今回は、自公民の賛成多数で可決されております。今回の法案では民主党も賛成票を投じているんですね。こういうところを見ると、民主党もまた會澤の望む政党にはほど遠いなぁと思います。しかし、自民党から政権を奪えるのは民主党しかいない。というかなり消極的な理由でなおも支持しますけどね。

軍事利用に道を開いたという点では、画期的。日本製の軍事衛星が上空を巡る日は近いのでしょうか。現状かなり現実味がありますね。すぐというわけではないでしょうけど… 軍事利用というのは、争いが起こりうるということを前提にしています。平和憲法の理想というのは争いを様々な方策を用いて回避することであると思う。しかしながら、理想は現実の前に折れ曲がり、解釈という姑息な手段でねじ曲げられているというのが現状。平和憲法を持ち、軍隊の保有を否定しているにもかかわらず“日本の安全保障”というかなり使い古された錦の御旗を掲げて戦争に出向く。戦争をしている船舶に給油をすることは戦時行為ではないという解釈。理解不能。そして今また、種子島宇宙センターから軍事衛星のカウントダウンが聞こえてくるのですか。


法律というのは、事実上運用を凍結することで回避することもできる。小さな声に過ぎないし、日本だけが取り残され他国からの侵略を受けても良いのかという声も聞こえては来るが、それでも、宇宙空間の軍事利用には反対したい。小さな声に過ぎないし、このような小さなブログから語りかけてもどうにもならないという声もまた聞こえてくる。それでもやっぱり言わせていただきたい。宇宙基本法の運用を(事実上)停止し、これまで通り非軍事利用に徹していただきたい。どうか、どうか…ガンダムの世界が現実にならぬよう。


Posted by kaizawa | TrackBacks