2008年04月22日 21:53
インサイダー取引
光市母子殺害事件がおそらく一面に来るであろうけれど、野村證券の事件もまた非常に由々しき話。
内部者取引 - Wikipedia から2008年4月22日に引用
- 会社の内部者またはそれに準ずる者が行う、自社株などの取引のこと。
- 1.の中でも特に、会社の取締役、従業員、その他会社の重要な情報(内部者情報)にアクセスしうる者(内部者)が、その情報の公表前に行う、当該会社の株券その他の証券取引のこと。一般には、これを指して特に「内部者取引」または「インサイダー取引」とよばれることが多い。
M&Aというのがこのニュースでも頻繁にキーワードとして出てくる。単純に企業買収という訳語で紹介されることも多いかと思うが、企業買収の中に証券会社などが介在するケースが多々存在しているのはあまり表に出てこない。いわゆる「提案手数料」を新しい業務になってきているのですね。今回の富士通が関連会社を完全子会社化するという話が出ている。財務状況を見て、子会社化してしまうことで財務上メリットがあるよ。と提案したりするわけね。今回そういう経過をたどったのかどうかは不明。
さて、子会社の株はどうなったかっていうと、数日で600円近く上昇したのね。株ってのは一般的に100株とか1,000株単位で売買されますわね。1,000株だったら、1,000(株)×600(円)=600,000(円)利益が出るわけよ。おいしいですねぇ。でもこういった話って通常は「アレ?やけに上がってるぞ。なんだ?なんだ?」で終わることが多いのね。完全子会社化してより財務状態が強化されると見て買いに走る人が多いわけだけど、それを事前につかんでいて、買いに走る人が殺到する前(つまり安い時)に買っておくことが出来ればこれほど素晴らしいことはない。野村證券のM&A部門に勤務していた人ならこの情報をつかんでいた可能性がある。そして、売り抜けることが可能ならこんな良いことはない。何せ、(おそらく)上がるのが事前にわかっているわけだから、全力で買い迎えるわけだもんね。利益も上がるさ。
それじゃ一般の人たちの立つ瀬がないわけで、それを禁じているのがインサイダー取引に対する禁止事項。NHKも同じだよね。事前に情報をつかんでいて、その報道直前に買うわけ。そんなのダメよ。
更に悪質なのは、証券会社の社員って他の(もちろん自社も)証券会社に口座を作れないはずなのね。それを回避するために、知人・弟名義を使ったりしてる。完全に確信犯。こんなの許しちゃダメよ。野村ホールディングスグループ広報部が、「個人的な行為とはいえ、会社としても誠に遺憾。当局の調査については、全面的に協力したい」としているそうだけど、認識が甘い。個人の行為ではなく、証券会社社員の行為であるという認識で行かないとダメ。本日の株式相場では野村のみならず、証券関連株がかなり値を下げている。それでなくとも、低調な取引が続いている日本市場にこういうネガティブな話が出ると、影響がより長期化する可能性もあるため、どうも納得いかない。相場そのものは一服感もあって、一本調子に上げ続けるより調整が入ったほうがいいかもなどと思ったりもするのですけどね。
この件は行く末にちょっと注目したい。で、また中国かい。って思ったりするのは内緒。
Posted by kaizawa | TrackBacks