2007年06月09日 19:47

ゼロサムゲーム

Wikipediaで「ゼロサム」を検索すると、

ゼロ和(ぜろわ、ゼロ和ゲーム、ゼロ和的状況、ゼロサムゲーム、zero-sum)とは、複数の人が相互に影響しあう状況の中で、全員の利得の総和が常にゼロになること、またはその状況を言う。

ゼロ和 - Wikipedia から2007年6月9日に引用

さて、こういった状況と言うことの例としてWikipediaでは、競馬・パチンコなどもゼロサムゲームと紹介されていますが、その辺はどうなんでしょう?上記引用で「利得の総和が常にゼロ」とありますけど、ここには手数料やら胴元の取り分は含まれないというのが一応の了解事項になっているようです。パチンコなどはホントにゼロサムゲームなのか極めて怪しいのですけどねぇ....


さて、おなじくWikipediaに「外国為替」取引もゼロサムゲームであるという記述があります。これは実際やってみて(FX)なるほどと思う部分が多い。実はこのところニュージーランドドルがかなり激しい値動きを見せています。興味のない人にとっては旅行にでも行かない限り関係ない。と思われるかもしれないけど、実は日本とけっこう関係があるんですよ。

NZドルというのは日本人が非常に多く買っている通貨なんです。日本の政策金利は現在0.5%ですね、年内にはもう少し上がると思いますが、政治との関係(絡みはないと建前上は言われますけど...)で怪しいところですね。一方、NZの政策金利が今月も上がりまして、8%!。日本との金利差が7.5%です。FX(外国為替証拠金取引)にはスワップ金利という仕組みがあるんですが、これは日本の円を借りて(0.5%)、NZドルを買って金利(8.0%)をつける。で、NZドルを解約して日本円の金利を払った残りがスワップ金利(交換金利)ということになるわけですね。

実は日本になじみのある国の中でNZはたぶん一番金利が高いです。次のサッカー・ワールドカップ開催国の南アフリカは金利10%というとんでもないものですが、日本からは地理的にも遠いですし、どんな国なのかご存じの方の方が少ないんじゃないでしょうか?私もよく知りません。で、日本からの投資対象としてNZドルは人気なんですね。いわゆる団塊の世代の退職金マネーがかなり流れ込んでいると言われます。FXに限らず、投資信託の中にもNZ債を組み込んだものが多く存在します。


NZで金利アップが発表されたのは実は今年に入ってこれが3回目です。金利の上昇は国内的にはインフレ抑制に使われることが多いです。ただ、金利が上がれば国内企業の金利負担が当然上昇しますので、企業活動が縮小してしまう可能性もあり非常にデンジャラスなんですね。日本の低金利は全く逆ですが、ゼロ金利ってのは異常な水準で、これを背景に日本の大手企業が史上空前の利益を得ている反面、年金生活者などは金利による利益は0なわけです。なんか両極端を見ている感じですな。

さて、多くのマネーが流れ込んでいるNZですが、ゼロサムゲームであるなら利益を出している人がいる反面、損失を被っている人もいるはずです。もしくは、これから損失を被る人がいるはずなんですね。まぁ、これはNZに限らす全てですけど...

NZドルの人気はその高金利に支えられているわけですけど、金利以上にNZという国が経済上の不安が表面化してきたら怪しいことになっているわけですね。そういうリスクを常に考えなければならないってことになるんですね。リスクをとって利益を得るって事になります。會澤は根性無しですので、リスクをどこまでとるか常に悩んでしまいます。先週のNZドルの乱高下もかなりハラハラしながらいつ決済しようか、もう少しまとうか悩み続けました。結果としてNZドルは上昇しました。これはどうも日本の投資会社や、個人マネーが下落を防ぎ、さらに上昇させるほどの圧力を持っていたというふうに言われています。

ゼロサムゲームですからいつまでも勝ち続けることはできません。今でも損失を被っている人がいるはずです。利益を得たまま勝ち逃げするためにはNZドルを手放して日本円に変えてしまい、利益を確定させた上でNZ相場から撤退すればいいことになります。相場参加者の間で勝ち・負けが平均化されるわけですから、勝っているうちにそのゲームから撤退すれば勝ち逃げって事になります。しかし、人間には欲がありますから「もっと勝てるかもしれない」と思うわけですね。この考えの参加者が多くなったときに、それならその逆をいこうとする参加者がいて、その参加者が資金を潤沢に持っていたとしたら、現在まがりなりにも利益を出している日本の団塊マネーが一気に消えてしまう。なんてことも起こりかねないんです。根性無しの會澤はいつ撤退しようか(勝ち逃げしようか)悩んでいます。当然悩みの反対側には「もっと勝てるかも(勝てるに違いない)」という思惑があります。


すいません。先週来の相場の動きに少々影響されています。とりとめなく書いてしまいました。


Posted by kaizawa | TrackBacks