2006年12月31日 20:54
1Tフロップス・チップ時代
あけましておめでとうございます。今年も一年よろしくおねがいいたします。
それはさておき、すごい記事を目にしました。ワンチップに80個のコアを乗せたプロセッサを試験開発したというものです。もちろんまだ試作の段階です。熱問題。周辺チップのコントロールの問題など、実用化へ向けてのハードルはまだまだ高いと思われます。新年早々Quadコアチップを2つのせたMacProの噂も耳にします。すごい時代になったものです。
【レポート】80コア時代、情報システムはどうあるのか? - インテル (1) 2007年はクアッドへ (MYCOMジャーナル) から2006年12月31日に引用こうしてマルチコア化を進め、同社が「テラスケール」と呼ぶ1チップ1テラフロップス領域を目指し、パフォーマンスを高める。ここで必要になるのが高いパフォーマンスを分割して使うための仮想化技術だ。
昨年来iMacにもう一台モニタをつなぎ、メインモニタでOSX、サブもにた上でフルスクリーンモードのParallels(LinuxだったりWindowsXPだったり)という使い方をしている。Parallelsの出来の良さも相まって非常に使い勝手が良い。そもそも、iMacはヂュアルコアシステム。二つのコアを効果的に使って作業をしているものと思う(會澤が勝手に思っているだけで、実は効率よくない可能性もある)。さらに、MacProではヂュアルコア・チップを2つのせてシステムを構成している。うまく連携すればもちろんすばらしいパフォーマンスを発揮するであろうことは想像に難くない。
しかし、チップが二つになったからパフォーマンスも200%。4つになったから400%と、単純にいえるほどものごとは簡単ではない。先に引用したのはチップコアメーカーであるインテル社のコメント。チップメーカーはチップ上のパフォーマンスをいかに調整するかというのを考えて将来設計をしているのだろう。コンピュータに直結するメモリもチップからの要求を処理するために様々なアイデアを取り入れている。MacProが採用しているFB-DIMMのFBが“フル・バッファ”を意味することからもわかる通り、メモリとメモリコントローラの間に変換チップを噛ませることで最大データ転送速度を高めている。そういった工夫をしないと、高速化したコアチップの要求に応えられなくなってきているということ。サイドバッファというか、n次キャッシュのアルゴリズムもマルチコアチップではものすごく重要になってくる。技術的には興味は尽きない。
これらの高速化技術は何もハードウェア面だけではない。現在のOSXはマルチプロセッサに最適化されている部分と、そうでもない部分に分けられるという話はよく聞かれる。現在のMacラインナップからいえば、全てがマルチコアで構成されている。これらを効率的に使用するというのはソフト面でもなかなか大変なこと。アプリケーションレベルでマルチプロセッサに対応(というか最適化)しているものなんて、グラフィックソフトの一部ぐらいしか思い当たらない。
會澤の使い方としてちょこっと紹介したParallelsだが、あくまでもOSX上で走っている仮想化ソフト。XenのようなものがOSXのコアの部分で走っていて、OSXとLinux/WindowsXPがマルチチップのパフォーマンスを共有するなんていうものが(I/Oを考えると大変なのでそれを無視して)生まれるのはある意味必然かな。すごい世界になってきたものです。
このすごい世界が、場合によっては個人で手に入れることのできるレベルに降りてくる。そのパフォーマンスを使って何をするか。會澤は貧乏症なので、アクティビティモニタのCPU使用率が低いレベルに張り付いていたりすると「もったいない」と思ってしまいます。OSレベルで高次元のジョブが常に動いていたりするとユーザーレベルで若干のもたつきが生じたりしますね。そういったものが無くなっていくのかもしれません。會澤はあまり有効に使っていませんが、Spotlightのインデックス作成でCube君が多くのエネルギーを使い、ユーザージョブに影響を与えた。なんて事例を経験しています。これらも昔話になっていくのでしょうね。
ただ、インターネット接続環境においてもいまだに低速回線を使用しているところなどいくらでもありあります。あまりにもデザイン・機能に重きを置いているが故に低速回線では見るに堪えない。もしくは見ることができないというホームページも多く存在します(會澤が勤めている会社は低速回線をシェアしていますのでとても見るに堪えないページは数多いです)。同じように、最新機能は言うに及ばず基本機能であっても昔のパソコンでは利用不能などというソフトが多くあったりします。最新パソコンがどんどん高機能化する中で置いていかれるレガシーパソコンとそのユーザー。もっと話を広げたらパソコンを使う人と、使えない人との格差?も...
はたしてどんな世界が待っているのでしょう。楽しみであり。チョット不安でもあります。楽しみの方が多いかな。
Posted by kaizawa | TrackBacks