2003-12-26 09:19:00

南極での皆既日食を見て感じたこと

皆既日食は過去幾度か放送された、残念ながら実物を見る機会には恵まれてはいないが、極北のオーロラと並んでみてみたいもののひとつではある。

今回は南極大陸での皆既日食。白夜の中低い高度で地平を巡る太陽に月が被さるという何とも不思議な光景。SFなどで、ふたつの月を持つ惑星などという設定があったりするとあんなふうな挿し絵が出てくるが、それが現実になっているという点は何とも不思議な感覚におそわれる。

大陸に影を差す月の映像もあった。皆既日食前後で左右の大陸の明るさが変わる。月の影だと説明されていた。すっげぇなぁ!何なんだろう。

鮮明なコロナや、プロミネンスも見ることができた。自然の大きさを感じるとともに、地球の小ささ、その上に立つ人の小ささを感じざるを得なかった。


私は神を信奉してはいない。人は神が作りたもうたという思いはないけれど、宇宙が神によって作られたとしたらそれはそれとして納得するかもしれない。現在の宇宙論ではビッグ・バンという巨大な爆発によって宇宙が始まったとされている。加速度的な膨張(インフレーション)の課程で多くの「物質」が生まれ、今もなお広がり続けている。

子供の頃(そして今も)、宇宙の果てには何があるのか?という疑問を持っていた。現在の宇宙論では、何もないと答える。正確には空間の概念そのものが宇宙という閉ざされた空間でのみ通用するのであって、「その外」というのは答えることができないのだという。

先日の皆既日食で、そんな壮大な宇宙の話でなくとも、身近にも太陽というおそらく人が触れることのできない荒ぶる世界があることを目にすることができた。太陽は今も活発に活動しており、その活動のめぐみの中で人は生きている。


宇宙を作りたもうた神は人のことなど眼中にないだろう。人にとっての神はおそらく太陽であり、その恵みを受ける受け皿であるこの地球であろう。そして何と傲慢なことにその地球を我がものとして活動している人間の業の深さか。


考えさせられる出来事だった。


Posted by kaizawa | TrackBacks