エビデンスとは言うけどね、、、


医学界新聞にはレジデント用というのがあって、なかなか面白い。でも今回はおや?と思う記事がありました。『レジデントのためのEvidence Based Clinical Practice 高血圧へのアプローチ』とありました。書いているのは米国の感染症フェロー。

 医学界新聞にはレジデント用というのがあって、なかなか面白い。でも今回はおや?と思う記事がありました。『レジデントのためのEvidence Based Clinical Practice 高血圧へのアプローチ』とありました。書いているのは米国の感染症フェロー。Caseも載っているんですが、その解説もなく、最後に実は低カリウム血症があって原発性アルドステロン症(PA)だったとなっている。そのPAの解説もあまりにもおざなり。書いている内容も欧米のガイドラインの受け売りで、合併症がない高血圧ならβブロッカーは選択できないとわざわざゴッシクで強調しています。日本高血圧学会のガイドラインではそこまで述べてないですが、感染症フェローの言うEvidenceはあくまでも欧米らしい。しかし、何度も言いますが、このβとは古典的なatenololでのデータです。現在、このβは中心動脈圧を上げるじゃないかと議論されているもの。

 そして今ホットな論争のヒドロクロロチアジド(HCTZ)については、論争は抜きにスタンダードだという扱い。でもEvidenceを言うならKaplanの言うようにHCTZはあまり効いてないとなるはず。レジデント用だからこの程度の記事でも良いとは言えないはず。かつ、世に言うEvidence based Practiceとはこの程度のものかもしれない。つまり、エビデンス、エビデンスとは言っても、単なるガイドラインオタクであり、かつエビデンス論文をちゃんと読んでいない引用孫引き論文を鵜呑みにするだけのもの。基幹病院につとめる同級生が嘆いていました。最近の学生の中には(一部でしょうが)病院実習に来ても患者も診ないで一生懸命に医学書を読んでいるのアホが居ると。

Posted: 水 - 11月 11, 2009 at 07:56 午前         |


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