幻想ポロネーズ


 先日のブーニンの幻想ポロネーズは生の演奏だから良いに決まっている。... 始めの方の演奏でかなり大きなミスがあったのだが、その生の迫力で客席からブラボーと言う声が上がった 周りも凄いねと囁いているが、どうも日本では観客は生演奏にあまり慣れていないだけで聴く耳が出来ていないような気がする。... 聴衆というより観客はブーニンにもっともっと弾いてという感じの雰囲気で、ブーニンも急いて弾くような感じだった。

 幻想ポロネーズは、ショパン の最高傑作と考えるひとが多い。私もそう思う。最高傑作だと思う。晩年の作品だとは言ってもショパンは39歳で亡くなった。その幻想ポロネーズは、なぜかあまり日本のCDには入ってない。少し長い12分強という演奏時間と、もともと日本人の好みではないのかもしれない。多分、それほど日本の聴衆のレベルが高くないから。

 その幻想ポロネーズは、私もホロビッツのCDとポリーニのCDでしか持ってない。どちらが良いか?と言えば、ポリーニが好きだ。ホロビッツは媚びるような感じのタッチがある。それはホロビッツの解釈なんだろうが、強弱、間の取り方がどうも自分には合わない。ポリーニの演奏は透明感があり、感情を抑えたタッチがかえって深さと哀しみを出すような演奏で素晴らしい。

 先日のブーニンの幻想ポロネーズは生の演奏だから良いに決まっている。CDと生では全然音が違う。しかし、ピアノを習っている息子は期待外れだと言う。確かにもっとゆったり弾くべきだし、途中に結構なミスもあった。でも後で考えると、あれは聴く側がああしたのか?とも思う。始めの方の演奏でかなり大きなミスがあったのだが、その生の迫力で客席からブラボーと言う声が上がった。

 周りも凄いねと囁いているが、どうも日本では観客は生演奏にあまり慣れていないだけで聴く耳が出来ていないような気がする。だから凄いねとなるが、もともとショパンの曲は凄いもの。聴衆というより観客はブーニンにもっともっと弾いてという感じの雰囲気で、ブーニンも急いて弾くような感じだった。今回のコンサートは、ブーニンだからそれで良いという雰囲気だったような気がする。生の演奏を聴く機会が日本でも多ければ違うのかもしれない。

 日本では誰とは言わないが、話題性だけでとんでもなく下手なピアニストのCDが売れるのだから、耳が肥えてない。スポーツの観客でもそんな感じが否めない。プロを育てる観客、聴衆が日本にはまだ育ってないような気がする。

Posted: 金 - 12月 9, 2005 at 08:25 午前         |


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