コンサルタント


独立した施設というのはあり得ないのであって、周りの施設や機能との延長でしか有機的に機能しないわけで、業者はそんな周りの施設や機能が見えないので、一見すると小奇麗な施設の設計書を持ってくる

 とある病院の先輩から、今度こういう施設を作るんだけどどうだろうか?と相談を受けました。見取り図を見ると、業者の作った見取り図とひと目でわかる。「うーん、これじゃあダメだ」と即座に却下。病院の施設規模や機能を考慮すれば、こんな施設コンセプトではダメだとわかるもの。独立した施設というのはあり得ないのであって、周りの施設や機能との延長でしか有機的に機能しないわけで、業者はそんな周りの施設や機能が見えないので、一見すると小奇麗な施設の設計書を持ってくる。

 施設やハード機器を見ると、それがどう機能するか、周りの施設や機能とどう融合するかが見えるはずですが、残念ながら素人にはそれが見えない。業者の作った一見小奇麗な施設や整備にだまされるわけです。現場で実際に働いたものでしかわからない部分が多々あります。今回はコンサルタントを頼まれたわけで、ついでに業者との会議にも出てくれというので、出てみる事にしました。こういう折衝は何度も経験しているので個人的には嫌いではない。建設業者や機器メーカーがどれだけ医療を理解しているのか?試す事ができる。

 その昔、市町村が作った多種多様な保健施設を何十ヶ所、何百ヶ所も見て回りましたが、一つだけ「これは素晴らしい」という施設がありました。残りの99.99%は(おそらく)業者の見取り図のままの施設で、機能的には十分に使えない施設がほとんどでした。なぜそうなるか?と言えば、事業や機能を十分に検討せずに、箱物を作ったからでしょう。田んぼの真ん中に御殿のような施設などザラにありましたね。浮いているってもんじゃないわけです。周りの施設との連携や機能の有機的な結合なんていう次元ではありません。浮いているというより、ブラックホールでしょうか。おそらく、コンセプトも業者まるなげで作った施設がおおいのではないですかね。ネーミングはやたらと「ふれあい」なんとかが多くて、施設を見るととても「ふれあい」には程遠い浮いた施設が多かったような、、、



Posted: 月 - 6 月 8, 2009 at 05:51 午後         |


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