インフルエンザの季節
インフルエンザは、RNAウィルスで、RNAはDNAに読み直して増殖する。
DNAがウィルスの設計図というわけですが、この読み直しというプロセスがクセモノで、この時に読み違いが生じやすく、そのため突然変異が生じやすく人にとっては免疫がない新たなインフルエンザウィルスがそのたびに流行することになる... ウィルスの表面にはヘムアグリチンとノイロミニダーゼがあり、前者は人の細胞に付着するためのもの、そして後者は細胞表面から離脱するためのもとされている。
ウィルスは自分では増殖できないので、人の細胞に付着して自分のRNAをDNAに読み替え人の細胞の機能を使って増殖
(自分の複製を作る)する...ただ感染しているだけで鳥はウィルスのリザーバー(貯え)とも言われるが、高病原性鳥インフルエンザでは鳥も死ぬ。...
最悪の悪夢は、突然変異で人から直接人への感染力を新型インフルエンザウィルスが獲得すれば、おそらく爆発的に感染が広がるだろうと、、、、 現在のインフルエンザの流行の仕方はまず子供から流行して2、3週間でピークを迎えて、2、3ヶ月で流行は終焉する。...
せっかくワクチンしてもインフルエンザに罹患するひとは結構居ますが、少なくとも重症化するリスクは軽減されている。
タミフル耐性インフルエンザの問題が世を賑わせているが、インフルエンザは謎に満ちている。前にアップした記事を少し変えてまたアップします。なんせ季節もんだから。
インフルエンザに限らず病気は未知なことが多い。いや多すぎる。未知に満ちあふれた病気に対して、限られた人類の叡知で立ち向かうのだから、かなり人類は不利ではあるし、そんな曖昧な状況に関して断定的に決めつけること自体が人間の限界を示しているような気がする。WHOはもう既に感染症の時代だと宣言しているのだが、未だに多くの日本人は感染症はクスリで克服されたと幻想を抱い
ている。
インフルエンザにはA、B、Cの型がある。Cはあまり問題にならず一般的な風邪のような感じで、一般にインフルエンザと言えばAとB型。B型は地域限定的な流行で、A型が大規模な流行になります。大規模とは日本全国、あるいは世界的流行を言う。
インフルエンザは、RNAウィルスで、RNAはDNAに読み直して増殖する。DNAがウィルスの設計図というわけですが、この読み直しというプロセスがクセモノで、この時に読み違いが生じやすく、そのため突然変異が生じやすく人にとっては免疫がない新たなインフルエンザウィルスがそのたびに流行することになる。読み違えの欠点をインフルエンザウイルスは長所にしてしまった。あっぱれな逆転の発想。
ウィルスの表面にはヘムアグリチンとノイロミニダーゼがあり、前者は人の細胞に付着するためのもの、そして後者は細胞表面から離脱するためのもとされている。ウィルスは自分では増殖できないので、人の細胞に付着して自分のRNAをDNAに読み替え人の細胞の機能を使って増殖
(自分の複製を作る)する。細胞に付着するにはヘムアグリチンが必要。そして増殖したあとに細胞から離脱するにはノイロミニダーゼが必要。つまり、ヘムアグリチ
ンは細胞への付着装置で、ノイロミニダーゼは離脱装置。タミフルはこのノイロミニダーゼを阻害する。だからウィルスは離脱できずに増殖しても血中に散らばることが出来なくなる。
不思議なのは温帯地域では冬季に流行するが、熱帯地域では一年中インフルエンザが発症している。高病原性鳥インフルエンザがときどき人に感染して死亡を起こしている。東南アジアでは人と鳥が密接な生活環境であり、人と鳥の濃厚な関係を断つ事が非常に難しい。なぜ温帯では冬季に限局して発症しているのか、そして発症がほとんどない夏季にはウィルスがどこに居るのか不明。人間以外の動物、鳥に潜んでいるとも言われるが、詳細不明。ちなみに鳥がインフルエンザにかかっても症状がない。ただ感染しているだけで鳥はウィルスのリザーバー(貯え)とも言われるが、高病原性鳥インフルエンザでは鳥も死ぬ。だからリザーバーが死ぬのでウイルス自体も滅びる。このため今までは散発的な人間の死亡で済んでいる。これは、鳥から人へ感染しても、人から人へとは感染しないから。最悪の悪夢は、突然変異で人から直接人への感染力を新型インフルエンザウィルスが獲得すれば、おそらく爆発的に感染が広がるだろうと、、、、
現在のインフルエンザの流行の仕方はまず子供から流行して2、3週間でピークを迎えて、2、3ヶ月で流行は終焉する。子供の学校の冬休みはとても貴重。これによって一時的に広がりが鈍る。免疫のない集団には大流行するが、まだ免疫のない集団が居てもなぜか流行が終焉する場合もある。インフルエンザワクチンはよく誤解されているが、個人に対してはインフルエンザの予防に役に立つよりもインフルエンザにかかっても重症化しない方の役割が大きい。そして集団としてみると大流行することを阻止する効果がある。せっかくワクチンしてもインフルエンザに罹患するひとは結構居ますが、少なくとも重症化するリスクは軽減されている。
インフルエンザが重症化しやすいリスク集団とは、高齢者、慢性心疾患患者、慢性肺疾患患者、慢性代謝疾患患者、腎不全患者など。B型インフルエンザではライ症候群(子供に解熱鎮痛薬のアスピリンを投与すると危険性が高まるので今はアスピリンは使わない)が怖い。乳幼児でインフルエンザ急性脳症にかかると致命率(死亡率)は20%前後以上と言われる。インフルエンザ後無力症というのがあって、インフルエンザは回復するのに1週間から10日くらいだが、ずっと体調がもとに戻らないことがあるが、原因不明。
インフルエンザ肺炎には三つあって、一つはインフルエン
ザにかかり次に細菌性肺炎になる場合で、これを二次性細菌感染と言いう。そしてインフルエンザと細菌感染が混合して起きる場合でこれが最も多い肺炎のタ
イプとされる。そして最後がインフルエンザそのもので肺炎を起こす場合で、ある種免疫過剰反応が関連しているとされて、若い人にも罹患する。おそらくスペイン風邪と言われた1918年のインフルエンザがこれで、この場合、症状は激烈でアッと言う間に若い人でさえ呼吸困難で死亡するようです。新型インフルエンザがもしそうだとすると非常に懸念される材料となる。免疫力のある若い層に致死的に流行するとすれば恐ろしい結果となる。
ただし一般にすぐに死亡するような致死率の高い感染症は、感染力は弱くなる。なぜなら、次の人へ移す前に感染者が亡くなると、それとともにウィルスも消滅する。最も伝搬力が高いのは、感染者が簡単には死なずに、他の人へ感染する時間の保てる(つまり感染者が生きていて活発に動き回ってウィルスをまき散らす)ウィルスであることが多い。たとえばエイズ。だから、もし新型インフルエンザウィルスが致死的で、かつ重症になりやすければ、大流行としての感染伝搬力は落ちるはず。万が一、新型インフルエンザウィルスが人から人へ感染力を持って流行すると、最初はどっと流行して犠牲者が出て、その後にぱたっと感染者が消えるようなパターンとなる可能性が高い。以前のSARSは忽然と消えた。また血液を媒体とするとされるエボラ出血熱も忽然と感染が終わる。
過去のスペイン風邪は、第一次世界大戦という特殊事情が大きく作用した可能性が高い。軍隊は密集して、かつ遠距離を短時間に移動するので、ウィルスをばらまいているようなもの。テレビマスコミで報道される新型インフルエンザウィルスの感染予想はどうも過大評価のような気がする。が、準備や対応は練っておいた方がいいでしょう。流行が始まったら人の動きを止めるのが一番だろう。
Posted: 木 - 1月 15, 2009 at 07:18 午前
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